不動産実務検定ブログ

2024/07/17

『国立市マンション解体の真相』<第2回>


みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です。


前回よりお送りしております、


▼『国立市マンション解体の真相』
  <第1回>
   https://www.j-rec.or.jp/blog/1221



2回目の今回は騒動の経緯を
整理しておきたいと思います。


今回騒動になったマンションは、


・国立駅 徒歩10分

・富士見通りに面している

・地上10階建て

・全18戸

・分譲価格 7,000万円台が中心



という、かなり小ぶりな物件です。


富士見通りというくらいですので、


通りの正面には富士山がドーンと見え、


そういった富士山の眺望も
今回の売りの1つだったわけですが、



この物件が建つと・・・


他の近隣住民から見える富士山の
眺望が隠れてしまったんです。



ただ、マンションが建てば
このようなことはよくある話で、


それ以上に問題なのが
日照権を巡る問題なんです。


とはいえ、


この通りには8階建てくらいの
マンションが他にもいくつかありますし


建築許可が下りたということは


近隣説明もしっかりやっていて
11階建てを10階建てに変更し譲歩して



建築基準法にも条例にも
合致しているわけなので


◎ 住民の反対運動が大きいからと
  解体までする必要はないのでは?



と思ってしまいます。


ただ、


国立市は低層住居専用地域が多い地域で
緑が多い学園都市なんです。



なのでこの地域は昔から
一戸建てが多いので、


中高層のマンションを建てる時に


住民の建築反対運動が多いことで
有名なエリアだったんです。



実は国立市では20年前にも
景観の破壊を理由に


住民グループとデベロッパーが
裁判で争った事例があります。


当時この物件は高さ44m14階建ての
マンションでしたが


住民側が景観を損ねるという理由で


20mを超える部分の撤去を
求めていたんです。



結局最高裁まで争って
デベロッパー側が勝訴したんですが


地元との間では大きな遺恨を
残してしまいました。


そして多くの記事が出回ることで


少なからず会社の評判も
落とすことになったと思います。



その一方で今回の積水ハウスの
分譲マンションは


こういった過去の裁判事例も
あることから


住民への説明はかなり慎重に
行われたのではないかと思います。



今回はここまで。


次回もぜひご覧くださいね。


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一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂





◆◆ よこやま今日のひとこと日記 ◆◆

先週末は『全国事例研究会 in 宮崎』
の本番で宮崎に滞在しておりました。

たまにしか会うことのできない
会員の皆さんと沢山お話ができて

とっても充実した時間を過ごせました。

人と人との繋がりって大切ですよね♪

これからも沢山の仲間とつながって
成長していきたいと思います!

これからもJ-REC事務局を
よろしくお願いいたします♪