不動産実務検定ブログ

2025/07/01

『不動産広告の歴史を知る① 戦前~戦後復興期の不動産広告:原点と黎明期の物件宣伝』<第3回>

 
こんにちは。
北海道支部胆振SG の
川上です。


前回のブログはこちら
<第1回><第2回>


4. 当時の広告規制と現在との違い
■ まだ整備されていなかった法制度


戦前から戦後直後にかけて、
不動産に限らず広告に対する
公的な規制は未成熟でした。


景品表示法
(不当景品類及び不当表示防止法)が


制定されるのは1960年代に
入ってからですし、


不動産広告の表現を細かくチェックする
「不動産の表示に関する公正競争規約」
ができるのはさらに後の話。


だからこそ、誇大広告や詐欺
スレスレの宣伝が
横行してしまったんです。


広告自体がまだ黎明期
だったこともあって、


「こういう表現を使うとダメ」
「駅徒歩○分の計測は1分80mで」


といったルールすら
存在していなかった。


今の基準からすれば
びっくりするような広告が普通に
出ていたんだろうなと思います。


■ 戦前~戦後の学びが後の
規制強化につながる


だけど、こうした無法地帯から
得た教訓は大きいわけです。


消費者が誇大広告や嘘の
表示で大きな損害を被ると、
その反動で規制を強くせざるを
得なくなる。


そうやって徐々に法律や業界規約が
整備されていったことで、


いま僕たちは「ある程度は安心して」
広告を見られるようになっています。


昔と違って、駅徒歩時間が
実測に基づいていたり、


完成予定時期や構造が
明確に示されたり、
信頼性が高まっているのは
確かですよね。

 
  1. まとめ


というわけで、
今回は戦前~戦後復興期の
不動産広告事情をざっくりと
ご紹介しました。


当時の広告は、新聞や看板で
シンプルに物件を
アピールするものから、


戦後の復興期にかけて
チラシ大量配布へ進化し、

しかし規制が未整備なために
トラブルも頻発…という
流れが見えてきますね。


ある意味、いまの時代に
当たり前にあるルールや表現手法は、


過去の混乱や失敗を踏まえて
確立されてきたとも言えます。


次回は、高度経済成長期の
不動産広告について掘り下げていきます。


団地ブームや企業の
大規模開発が進んだあの時代、


どんなキャッチコピーや
媒体が生まれたのか?


そしてバブル手前までの住宅宣伝が
どう変化していったのか、


楽しみにしていてください。


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