不動産実務検定ブログ

2021/05/11

『原状回復工事の裏事情②』前編

皆さんこんにちは、
神奈川第一支部の工藤一善です。


今回は、

皆さんが所有物件をバリューアップ等する際に
必ず気になる価格について、

見積り同行の際、
その場で聞くべきかどうかについてお話したいと思います。



見積り現場で価格の話をするときは・・・



1.営業マンが職人さんを連れてきているときは要注意!


私たち、業者が通常の流れにおいて、
管理会社さん経由で原状回復工事を受注する場合、

特に使用クロスの指定やペンキの色の指定等はなく、
お任せで施工する場合が多くあります。


そして、通常は現在使用している材料や色と
同系統の仕上がりにするケースが多くあります。

特に大家さんと打ち合わせることもなく、
淡々と作業をすすめていく訳ですが、

例えば間取りを変更するとか、
何かしらの造作物を作成する場合などは、

どうしても現地にて大家さん立会いの元、
ご希望を聞きながら打ち合わせをする事になります。


畳をフローリングにする工事等は定番工事なので、
職人さんを同行させることはありませんが、

当該物件で初めての特殊な工事を行う場合は、
職人さんを同行して、工事に伴う色々な絡みを確認してもらう必要が生じます。


このような場合一番困るのが、

大家さんからその場で

「大体でいいからいくら位になるの」

と聞かれることなのです。


当然、その場に居合わせた職人さんは、何も言えません。

担当営業マンも職人さんとの打ち合わせしない限り、
職人さんからの出値(人工+必要部材のコスト)が
わからないので金額を提示できないのが現実なのです。


大抵の場合、このようなケースでは、
「後でFAXを送るのでそれを確認して下さい」
と言って済む場合が多いのですが、

それでも執拗に聞かれてしまうと、本当に困ってしまうのです。


それでも、他の物件で経験のある工事なら、
アバウトな返答もできますが、
経験を積んでいない営業マンにはそれも難しいでしょう。


大家さんがある程度、
窓口としての営業マンを意識していただけてる場合はまだ良いのですが、

最も困惑してしまうのは、
その場にいる職人さんに直接聞いてしまわれることなのです。


業界構造の理解の浅い大家さんの場合は
仕方が無いと思いますが、

同行した職人さんを同じ会社の社員だと思っている方も中にはいるようなのです。


当然、同じ会社の人間同士なのだから、

職人さんに聞いても、
営業マンに聞いても、

その大家さんから見れば同じことだという感覚なのでしょう。


では、このよう場合どうすれば言いかといえば、

その営業マンに見積り提出の期限を約束させることがベストだと思います。


土・日以外であれば、
最短で例えば翌日の午前中までとかの期限となります。

造作工事等の場合、
木材以外に建築資材が必要なケースでは
その仕入れ金額もさることながら、在庫や納期も調べないといけません。


この辺のツメが甘いと工事を発注したけれど、
「部材の入荷まで2WKかかります」と後で言われたりします。


ですから、

見積り提出期限と合わせて、
発注後の納期(工期)も一緒に確認するのを忘れないで下さい。


次回も注意点についてご紹介します!


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J-REC神奈川支部 横浜旭SG
支部長 工藤一善

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