不動産実務検定ブログ
2022/02/07
『敷金・礼金って何?なぜ払うの?』<前編>
みなさん、こんにちは!
J-REC事務局の中村です。
2月、3月、、不動産業界は、繁忙期ですね!
私は、大学生になるこの時期に人生で初めて引っ越しを経験しました。
一人暮らしをする際に、たくさんの不動産を見て回ったのですが、
引っ越し費用にかかったお金が大きくてビックリしたのを今でも覚えています。
その時に思ったのが、今回のテーマになります。
『敷金、礼金とは?なぜ払う必要があるのか?』
です。敷金編、礼金編にわけてお送りいたします。
お付き合いください。
今回は、礼金編☆
みなさんは、部屋を借りるときに礼金って
不思議に思ったことはないでしょうか?
私は、冒頭にもお伝えした通り全く何のお金か
わかりませんでした。
敷金の目的はなんとな~くわかりますが、、、
礼金って、、大家さんにはまだ何もお世話になっていないし
なぜ払わないといけないの?と思いながら
部屋を借りて、礼金を支払った経験のある人は私と同様に
多いんじゃないかな?と思います。
海外では、この礼金のことを「サンクスマネー」と言ったりしますが、
部屋を借りるときにこの礼金を支払うのは日本だけの習慣です。
そもそもなぜ日本には礼金という制度があるのか?
礼金にはどんな意味があるのか?
礼金を支払わないと契約はできないのか?
交渉で礼金をまけてもらうことはできるのか?
などなど疑問に思うことがたくさんありますね・・・
春から新生活を始める方に!
知ってて損にはならない内容をお届けいたします!!
もちろん!不動産投資家にとってもいち早くこの時期満室にするための
敷金礼金設定のアイデアもお伝えしたいと思います!
これからは部屋を探す人は、よりお得に部屋を借りることができますし
大家さんは、空室を早期満室達成できるようになりますので
一石二鳥(笑)?な内容をぜひ最後までお付き合いください☺
では、本題へ
そもそも礼金とは何か?解説していきます。
新生活始めるために物件探すと、敷金礼金が必要という物件が
多くあります。
しかし、、、
礼金は法的な証拠がない費用なんです!
それでも支払うのが当たり前になってしまっているのは、
歴史的な背景があって、日本独自の習慣なんです。
そこでまずどんあ歴史からこの礼金という制度ができてきたのか
についてお話しましょう。
歴史的にこの礼金の意味合いは、「謝礼」と「ご厄介金」の
2つの意味合いがあると言われています。
まず「謝礼説」ですが、歴史をさかのぼると
1923年に発生した関東大震災までさかのぼります。
そして、そういう人達が大家さんにこぞって家を借りに走ったために、
一気に貸して市場になってしまったわけです。
そこで思いついたのが、大家さんにこっそり裏で「謝礼」を
渡すことによって部屋を優先的に都合してもらったのが
”礼金”の始まりだと言われています。
もちろん、太平洋戦争の時にもこのような習慣は残っていて
その名残が今の礼金となっているというのが有力な説なんです。
そして、もう一つの説は「ご厄介金説」です。
高度成長期の1960年代は地方から集団就職などで
東京に下宿する学生の親御さんが大家にあてて
「ご厄介をかけますがどうぞよろしくお願いします」
という意味合いを込めて贈ったものが”礼金”となった説があります。
どちらもあり得そうな説ですね・・・
いずれにしても、このような歴史的な背景から礼金とは
大家さんに「ひいき」してもらうように、
「ひいき」に対する感謝の心付けとなって、この礼金のスタイルが
東京から地方に広がていったんだと思います。
ただ、例外的にこの礼金の習慣が根付かなかった
大阪や北海道などの地域もありますので、
全国一律に礼金が必要となっているわけではありません。
ちなみに、今の礼金は契約に際して当然に徴収するスタイルとなっていて
感謝の意味合いを込めて渡すものは程遠いものになっています。
以前までは礼金は2ヵ月分取る地域が多かったのですが、
2000年代になり全国的な供給過剰になって、現在の礼金は0~1か月程度が
一般的になっています。
では、そもそも礼金が支払う必要があるのか?
についてですが、実は、礼金には裁判の例もあって、礼金は法的性質が
賃料の前払いで、その有効性を認めるという判決があるので、
これを法的に無効だと主張することはできないと思います。
例えば礼金の1ヵ月の物件があったとして、
「契約したいけどお礼金は支払いたくない」と言ったら、
「じゃあ、お宅には貸しませんよ!」と断られて終わりになるでしょう。
しかし、強気な交渉ではなく、「予算がないので少し勉強してくれませんか?」と
言われれば、、、、、
礼金を半額、またはタダにしてくれるケースもあるでしょう。
大家さんもこのお客さん逃したら数ヵ月分の家賃を損するというふうに
天秤にかけますから、もしダメ元で交渉してみるのもアリだと思います!
結構交渉次第で、礼金が安くなるケースは多いと思いますよ!
ぜひみなさん、試してみてはいかがでしょうか・・・
前編はここまでです!
次回、後編は「敷金」についてお伝えします!
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