不動産実務検定ブログ

2022/06/30

『ペットの多頭飼いは禁止したほうがいいですか?』<後編>

みなさま、こんにちは。
東京第1支部 支部長 大友哲哉です。

今回は、後編です。
前編をご覧になられてない方はコチラから!

もし、先程の質問者が「1」の方でしたら、

大家さん初心者だろうとなんだろうと、
多頭飼いだろうとなんだろうと

「ペットと共に暮らす」ことが
素晴らしいことに繋がるのなら、

多少の問題があろうが構わない
(その問題に立ち向かっていく)ことになります。

もちろん、例えば多頭飼いの結果、

ペットの健康を損なうような事態にならないように
しなくてはいけません。

もっとも、この強さの意気込みでしたら、
ペット可などと言っていないで、

ペット共生物件だったりペット専用物件
(ペットがいないと入居できない)のような方向も

検討すべきですね!
(ただしハードウェアの投資が必要になりますので予算や利回りの制限があります)。


次に、真ん中の「3」あたりでしたら、
大家さんとして中級者くらいですと、ちょうど良いかもしれません。

テキストで前提としている「消極的な」ペット物件として
バランス良く運営できそうです。

最後に「5」の方でしたら、多頭飼いが〜などと言う前に、
そもそもペット対応とすることは止めたほうが良いでしょう。

なぜなら、ほんの些細なトラブルでも大きなストレスになるからです。

そのストレスで、入居者さんに対する文句が増えて、
管理会社や仲介会社に対する不平不満が増えて、

その結果、あなたの味方がいなくなり、
賃貸経営が上手くいかなくなります。更に言うと、

家族に悪影響が及ぶこともあり得ます。
(ストレスのはけ口は弱い立場の人に向かう傾向にあるため)

この考えは、ペットに限らず、

楽器、高齢者、外国人、生活保護者、非正規雇用者...

などというような入居者さんに対することにも通じます。

入居者さんの多様化を検討するときには、あなたの意気込み...

住んで欲しい入居者さん、
応援したい入居者さん、
助けてあげたい入居者さん、

のような共感できる人を選び、そういう方を呼び込むための
施策を強化したいものです。

または逆に

「こういう人はダメだ!」

という分類をしてみるのも1つのアプローチ法となります。

もっとも避けなくてはならないのは
「保証会社の審査が通るのならば誰でもいい」という考え...

というより何も考えていない状況です。

誰でもいいなんて思っている(考えていない)からこそ、

誰からも選ばれないのですよね。



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▼J-REC  東京第1支部 大友哲哉 講師
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参考)東京大家塾ペット可物件20ステップ
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