不動産実務検定ブログ
2023/12/01
『建設業の2024年問題』<第3回>
みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です!
▼『建設業の2024年問題』<第1回>
https://www.j-rec.or.jp/blog/1066
▼『建設業の2024年問題』<第2回>
https://www.j-rec.or.jp/blog/1068
3回目の今回もぜひ、
最後までお付き合いください♪
前回の最後にお伝えした、
結局「働き方改革」を導入せざるを得ない
状況になっているということですが、
これには大きな副作用があって
その影響で建築コストが
爆上がりすると言われています。
考えられる副作用は3つ。
1つ目の副作用は、
◎ 労働時間が制限されることによって
工期が長くなってしまう
当然工期が長くなれば想定していた
完成時期が伸びてしまう恐れがあります。
例えばアパートを新築する場合、
1月~3月までの繁忙期を
完成時期に設定することが多いですが、
工期が長くなって4月以降に
完成がずれ込む場合は、
繁忙期を逃してしまって想定していた
家賃が入ってこなくなります。
なので発注者としては
より計画的で余裕を持った工期を
設定する必要が出てきます。
2つ目の副作用は、
◎ 資金回収が遅くなる可能性がある
例えばアパートを新築する場合、
工期が長くなってしまうと
その分入居者の募集も遅くなるわけで
ローンの利払いコストも大きくなる
可能性があるわけです。
当然それは収支計画に
大きな影響を与えますよね。
そして3つ目の副作用は、
◎ 確実に建築コストは上がる
「働き方改革」は、
建設会社の社員だけではなく
現場の職人にも影響します。
もともと建設業は「3K」と言われる一方
実は「結構稼げる業界」でもあったんです。
というのも、
土日稼働している現場も多く、
残業もすればするほど稼げたわけです。
ところが来年からはそうはいきません。
そしてそのことが原因で
給料が減るということになれば
建築現場を離れていく人が
多くなるかもしれません。
会社としてはそうなると困るので
人材をつなぎとめるために給料を
アップせざるを得なくなります。
◎ 働く時間減る → 待遇上がる
ということになれば当然そのコストは
建築費に乗ってきます。
つまり、この3つの副作用によって
アパートを今後新築する投資家の収益は
さらに減ってしまうことになると思います。
そして不幸なことに日本では
アパートの建築コストが上がっても
家賃は簡単には上げれませんから
今後、新築アパート投資自体が
成り立たなくなる可能性もあるわけです。
今回はここまでです。
次回もぜひご覧くださいね♪
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一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂