不動産実務検定ブログ
2024/06/27
『羅針盤は何処に?』<第3回>
J-REC公認 不動産コンサルタントの
金子麻里です。
▼ 私のプロフィールはこちらです ▼
https://www.j-rec.or.jp/koushi/show/262
今回は、前回の続きです。
自分にとっての「大家業の原点」について
振り返ってみたいと思います。
前回のブログ
『羅針盤は何処に?』<第1回>
『羅針盤は何処に?』<第2回>
本日は<第3回>となります。
そしてこの物件、この間とある不動産関係の会で
話題にする機会がありました。
こうした場でよくある
軽い自己紹介のつもりでしたが、
隣に座っていらした投資家の方から
細かい数字まで踏み込んだ
質問ノックを受けました。
新築を手がけて成功されている方でしたので、
きっとご自身の経験から助言して下さる
つもりだったのでしょう。
しかし
肝心の私はそこまでお話しする
心づもりもなく、
何より圧倒されてしどろもどろ。
結局その方からは失笑と共に
「それは面白くないですよね」
という哀れみのお言葉を頂いてしまいました。
ところが。
何とか「ええ」とお答えした気はするのですが、
私の中で「何か」がものすごく
引っかかったのです。
その違和感だけは鮮明にも関わらず、
その「何か」の正体が言葉にならない。
言語化できるまでには、
もう少し時間が必要でした。
結論から言ってしまうと、
つまり私にとっては
「面白く、なくはない」
ということ。
たとえ事業計画的には落第だとしても
「大家業は面白い!」
「だから続けたい!」
と感じた瞬間が私にもあったはず。
遅ればせながらそのことに
改めて気づいたのです。
そしてさらに時間を経て
分かってきたのは、
自分にとって大家業の一番の
「面白さ」はどこにあるか
という点です。
端的にいえば、
それは
物件のもつ「固有の歴史に関わる」
ということ。
その点にこそ、私は魅力を感じているのです。
ちなみにここでいう「固有の歴史」とは、
無機質な情報を集めた、
いわゆる単なる物件の履歴のことではありません。
もちろん履歴から得る情報は
基本として重要ですが、
私の言いたいのは、もう少し有機的で、
その場から感じ取ることのできる
「物語り」(ナラティブ)のような、
次元の異なる情報です。
そしてこの次元においては、
「主役」はあくまで
「物件」と「住み手」であり、
所有者の私はその両者の織りなす
「物語り」の舞台を支える「裏方」です。
例えば、
ある土地、ある家のもとに立った時、
たまにそこから発せられる
「気」のようなものを
感じることがないでしょうか。
「かつてどのような人が住み、
どのように暮らしていたのか」
気配を感じ取り、
物件から
「どのような人にどのように
暮らして欲しいのか」
を聴き取るような作業。
そこからまだ見ぬ「未来の入居者像」を
先取りして具体的に創りあげ、
物件へと落とし込み具現化し、
実際の入居者さんに手渡していく。
「かつて」と「いまだ」をつなぐ、
その「共創的な一連の作業過程」が
私は大好きなのです。
自分が介在することによって、
古き穢れも新たな場へと刷新されていく。
不動産という現物資産だからこそ味わえる
「手応え」ではないでしょうか。
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本日はここまでです。
次回もお楽しみに!✨
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