不動産実務検定ブログ

2024/11/12

『金利上昇・・・こんな人は住宅ローンで破産します』<第2回>


みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です。


前回よりお送りしております、


▼『9金利上昇・・・
    こんな人は住宅ローンで破産します
  <第1回>
   https://www.j-rec.or.jp/blog/1305



2回目の今回は、


◎ 住宅ローン破綻の実態


を解説したいと思います。


住宅金融支援機構が公表している
統合報告書によれば


令和4年度の住宅ローンの破産率は
3.05%となっていて





これは決して少なくない数字です。


しかし、


年々ローン破綻率は
減少しているように見えますよね。



その理由は、
新しいローンほど金利は低く


まだ返済が行き詰まる状況に
なっていないことが考えられます。


つまり、破綻する人の多くは


◎ 金利が高い時にローンを組んだ

◎ 定年などで収入が減り
  返済が難しくなってしまった



という人が多いからでしょう。


いずれにしても、


100人中3人が破綻しているのは
決して無視できない数字です。


では一体どのようなことが原因で
ローン破綻に至ってしまうのでしょうか。



その原因は大きく5つあります。


1つ目は、


◎ 不動産価格高騰に伴う過大な借入れ金額


不動産が高騰すると当然
ローンの金額も大きくなります。


通常住宅ローンは年収の
5倍~7倍程度が基準になりますが


属性がよく年収が多い場合には


10倍くらいまで借りられる
ケースもあります。



しかし当然借入れが多くなると
月々の返済額も多くなるため


不測の事態が起こった時の
リスクは高くなります。


2つ目は、


◎ 借入れ時の年齢


こちらにも大きな関係があります。


借入れ時の年齢が高いと返済期間が
短くなるケースが多くなります。



また、定年後に収入が不安定に
なりやすい点も


破綻リスクに大きく関係してきます。


3つ目は、


◎ 返済期間の長さ


住宅ローンの返済期間が長期化すると
毎月の返済額は低く抑えられますが


長期間に渡って借入れ金を
返済することになります。



その間には・・・


転職やリストラがあったり、
病気や離婚する可能性だってあります。


このような生活環境の変化を
予測することはできません。


4つ目は、


◎ 収入の減少


住宅ローンで破綻してしまう大きな原因は
収入が減ってしまうからです。


通常、収入に占めるローンの返済比率は
35%と言われていますが


返済負担率が40%を超える場合
ほんの少しの収入減でも


家計に深刻な影響を与えます。


例えば、


パートナーの収入が減ったりすれば
すぐにローンの返済はきつくなります。



特にペアローンを組んでいる場合は
離婚はローン破綻の大きな原因になります。


5つ目は、


◎ 債務超過


購入時には高額だった住宅でも


不動産市場の悪化によって
値下がりするリスクもあります。



もし値下がりしてしまった場合
返済がきつくなって売却しようと思っても


債務超過でローンを完済できない
こともあります。


そうなると再生の選択肢が
なくなってしまうので


破綻するリスクも高くなるわけです。


このように


ローン破綻のパターンを見てみると


ローン金額の大きさや返済期間の長さが
人生の不測の事態に対応できない



ということなんです。


ということは、


◎ ローンは少なく借りて
  短く返済すれば安全



ということになりますが、


なぜ多くの人は実力以上のローンを
組んでしまうのでしょうか。


今回はここまでです。


次回は、


◎ ローン破綻してしまう人の特徴


について解説したいと思います。


ぜひ、ご覧くださいね。


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一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂





◆◆ よこやま今日のひとこと日記 ◆◆

皆さん、知ってましたか?

2024年がもう2ヶ月もないということを。

だいぶ涼しくはなってきたものの、
まったく実感がわかない横山です。

ちなみに・・・

今日も会社の中では
半袖で過ごしております(笑)

今年は本当に異常気象ですよね。

「秋になったのかな?」なぁーんて、

のんきに考えていたら年末です。

実感がなくても年末はやってきます。

そして、ビール飲みながら紅白見て
あっという間に除夜の鐘。

2025年はすぐそこです。

それなのに・・・

今年中にやらなきゃいけない仕事が
まだまだあるぅー(泣)

頑張ろう、2024年の私・・・