不動産実務検定ブログ
2024/12/12
『家族の絆を深める賃貸経営』<第39回>
こんにちは。
岐阜支部の高橋利典と申します。
家族の絆を深める賃貸経営の続き。
賃貸経営の可能性を拡げる
時価の考え方について。
今日も、家族との絆について
考えていきたいと思います。
まずは、私のプロフィールをご覧ください。
https://j-rec.or.jp/koushi/show/236
~前回までのブログ紹介~
https://www.j-rec.or.jp/docs/ttblog07.pdf
本日は<第39回>です。
『会計に対する苦手意識を克服 減価償却』 です!
中古の不動産を購入する際には、
土地と建物を一括で購入します。
この時、購入初年度の確定申告では
どのように所得の計算を行うでしょうか。
土地は購入時には必要経費には計上しません。
建物は毎年時の経過に応分に
償却費として必要経費に計上します。
一度に償却費に計上することはできません。
このように、毎年建物などの購入費を、
その価値の減少にあわせて一定の基準に基づいて
毎年一定の額を必要経費に算入していく仕組みを、
減価償却(げんかしょうきゃく)と言います。
また、その価値の減少が
どのくらいの年数で現れていくものか、
予測のもとに償却費を計上していきますが、
そうした価値の減価について
法律が一定の定めをしています。
資産の種類によってそれぞれに何年で
減価が現れていくのかを定めた年数の事を、
耐用年数(たいようねんすう)といいます。
政策などで、耐用年数だけによらずに、
償却費を早期に計上していってもよい、
圧縮記帳(あっしゅくきちょう)や
特別償却(とくべつしょうきゃく)、
割増償却(わりまししょうきゃく)などの制度もあります。
減価償却をよりよく理解いただくために
たとえ話として私がよく皆さまにお話するのは、
野球のピッチャーの起用戦略についてのたとえ話です。
プロ野球では特に先発起用の投手は、
前半できるだけ球数を少なくおさえて
失点も少なく投げてもらいたいところです。
そこからは球速の早い投手に全力で投げてもらい
継投でセーブして勝つのが効率のよい勝ち方です。
監督はある程度継投を予測し
勝利の方程式を組んでいきます。
しかし、シーズン後半になり、
ペナントレースが僅差のゲーム差で
推移していくとどうでしょうか。
監督はできるだけゲーム差を引き離して
楽に勝利したいはずです。
勝率の高い投手を優先的に
登板させたくなるのではないでしょうか。
納税者の方々が税務申告をする際に
この話は他人ごとではない話になってきます。
納税額を計算する際に、消費税、
所得税あわせて仮に120万円納税
ということになったとします。
手許にある資金を納税にまわすと
運転資金が40万円不足する。
すぐに社長は税理士事務所に電話して
「どうしたらよいでしょう?」と尋ねます。
ちょうど監督が投手コーチの顔を
ちらりと見るのと同じタイミングで…。
そこで税理士に耐用年数を短縮したり、
特別償却で早期に償却したりするような
アドバイスを得るとします。
特別償却も行き過ぎると、
勝率の高い投手を何度も登板させる
監督の愚行と似てくるのです。
優勝に絡んだチームには、
何度も同じ投手が登板し選手生命が
短くなったような選手もいます。
それと同じく、建物所有後半には
借入返済額は多いのに減価償却費は少なくなり、
返済資金と納税資金との負担が
さらに重くのしかかってくることがあります。
特別償却を多用せずに、
タイミングよく適時に記帳を継続し、
経費削減したり税額控除を
使っていたりしたらよかったのにということになります。
時にはよいピッチャーを「温存」できるだけの
選手起用の工夫が必要なこともあるのです。
---------------------------------------------------
本日はここまで。
次回もお楽しみに!✨
---------------------------------------------------
不動産実務検定は
「いつでも」「どこでも」「誰でも」
学べる講座になっています。
不動産の基礎から詳しく学べます!
ぜひ、ご受講下さいね!
▼ 受付中の講座はこちらから!
https://www.j-rec.or.jp/schedule
お申込心からお待ちしております♪
岐阜支部の高橋利典と申します。
家族の絆を深める賃貸経営の続き。
賃貸経営の可能性を拡げる
時価の考え方について。
今日も、家族との絆について
考えていきたいと思います。
まずは、私のプロフィールをご覧ください。
https://j-rec.or.jp/koushi/show/236
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本日は<第39回>です。
『会計に対する苦手意識を克服 減価償却』 です!
中古の不動産を購入する際には、
土地と建物を一括で購入します。
この時、購入初年度の確定申告では
どのように所得の計算を行うでしょうか。
土地は購入時には必要経費には計上しません。
建物は毎年時の経過に応分に
償却費として必要経費に計上します。
一度に償却費に計上することはできません。
このように、毎年建物などの購入費を、
その価値の減少にあわせて一定の基準に基づいて
毎年一定の額を必要経費に算入していく仕組みを、
減価償却(げんかしょうきゃく)と言います。
また、その価値の減少が
どのくらいの年数で現れていくものか、
予測のもとに償却費を計上していきますが、
そうした価値の減価について
法律が一定の定めをしています。
資産の種類によってそれぞれに何年で
減価が現れていくのかを定めた年数の事を、
耐用年数(たいようねんすう)といいます。
政策などで、耐用年数だけによらずに、
償却費を早期に計上していってもよい、
圧縮記帳(あっしゅくきちょう)や
特別償却(とくべつしょうきゃく)、
割増償却(わりまししょうきゃく)などの制度もあります。
減価償却をよりよく理解いただくために
たとえ話として私がよく皆さまにお話するのは、
野球のピッチャーの起用戦略についてのたとえ話です。
プロ野球では特に先発起用の投手は、
前半できるだけ球数を少なくおさえて
失点も少なく投げてもらいたいところです。
そこからは球速の早い投手に全力で投げてもらい
継投でセーブして勝つのが効率のよい勝ち方です。
監督はある程度継投を予測し
勝利の方程式を組んでいきます。
しかし、シーズン後半になり、
ペナントレースが僅差のゲーム差で
推移していくとどうでしょうか。
監督はできるだけゲーム差を引き離して
楽に勝利したいはずです。
勝率の高い投手を優先的に
登板させたくなるのではないでしょうか。
納税者の方々が税務申告をする際に
この話は他人ごとではない話になってきます。
納税額を計算する際に、消費税、
所得税あわせて仮に120万円納税
ということになったとします。
手許にある資金を納税にまわすと
運転資金が40万円不足する。
すぐに社長は税理士事務所に電話して
「どうしたらよいでしょう?」と尋ねます。
ちょうど監督が投手コーチの顔を
ちらりと見るのと同じタイミングで…。
そこで税理士に耐用年数を短縮したり、
特別償却で早期に償却したりするような
アドバイスを得るとします。
特別償却も行き過ぎると、
勝率の高い投手を何度も登板させる
監督の愚行と似てくるのです。
優勝に絡んだチームには、
何度も同じ投手が登板し選手生命が
短くなったような選手もいます。
それと同じく、建物所有後半には
借入返済額は多いのに減価償却費は少なくなり、
返済資金と納税資金との負担が
さらに重くのしかかってくることがあります。
特別償却を多用せずに、
タイミングよく適時に記帳を継続し、
経費削減したり税額控除を
使っていたりしたらよかったのにということになります。
時にはよいピッチャーを「温存」できるだけの
選手起用の工夫が必要なこともあるのです。
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本日はここまで。
次回もお楽しみに!✨
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