不動産実務検定ブログ
2025/07/03
『 山形大学エリアの賃貸経営に異変!?学生会館の出現がもたらす脅威と今後の対策』<第1回>
皆さん、こんにちは!
東京第2支部の土田繁幸です。
土田様のプロフィールはこちら▼
https://www.j-rec.or.jp/koushi/show/286
いつも愛読しているブログに
自分が登場するということで、
少しばかり緊張しておりますが、
せっかく光栄な機会をいただきましたので、
筆を執らせていただきました。
先日、東京第2支部主催の
「春の経営勉強会」では、
初めて講師を務めさせていただきました。
今年はなんだか新しい一歩を
踏み出す年になりそうで、
一人で密かにワクワクしています!
今回のブログでは、その勉強会で
お話しした内容とも重なりますが、
私が山形で所有している物件の
「今の現状」について、
皆さんにご報告したいと思います。
私が所有する山形の物件について
私は山形市を中心に不動産を
所有しており、その中の1棟に、
場所は山形大学のすぐ近くで
2022年に取得した築37年の
木造8室のアパートがあります。
これまではほぼ山形大学の学生さんで
満室経営を維持できていたのですが、
今年初めて、2室の空室が
発生してしまいました。
山形大学には毎年1,300名ほどが
入学してきます。
しかし、
ここには私たち賃貸オーナーにとって
非常に悩ましい大学のシステムが
あるんです。
それは、2年次から市外のキャンパスに
変わる学部が2学部あり、
その学部の学生さんが入居すると、
たった1年で退去となってしまう、
というものです。
それでも、管理会社
(大学生協さんにお願いしています)の
多大なご努力のおかげで、
これまでずっと満室をキープできていました。
コロナ禍の時期は、Web授業の普及や
サークル活動の制限などにより、
自宅から通学する学生が増え、
アパート需要は低下傾向にあったと思います。
(ちなみに、仙台からはバスで1時間、
本数も1時間に4~5本あり、
十分通学できる環境になっています)。
コロナも明けて、多少は需要も回復するかな、
と思っていた矢先の空室発生でした。
突然の空室発生、その背景とは?
今回の空室発生には、
大きく二つの要因が考えられます。
1.仙台からの通学利便性向上
先述した通り、交通網が発達したことで、
仙台からでも十分通学が可能になりました。
これにより、遠方からの学生が必ずしも
山形市内で一人暮らしをする必要がなくなった、
という側面があると考えています。
脅威の存在!進化する学生会館の実態
そして、もう一つが、
大学付近に突如として現れた
「食事つきの学生会館」の出現です。
その数、なんと4棟401室!
大学近辺の約400室もの需要が
一気に消滅してしまったことになります。
これはまさに「脅威」の一言に尽きます。
進出してきたのは学生マンション
大手2社で、内1社は26都道府県に
進出し、全国で318棟も展開している
企業とのこと。
山形への進出は比較的
遅かったようですが、
これほどの規模で
展開しているということは、
そのサービスに対する満足度が
非常に高いことが伺えます。

東京第2支部の土田繁幸です。
土田様のプロフィールはこちら▼
https://www.j-rec.or.jp/koushi/show/286
いつも愛読しているブログに
自分が登場するということで、
少しばかり緊張しておりますが、
せっかく光栄な機会をいただきましたので、
筆を執らせていただきました。
先日、東京第2支部主催の
「春の経営勉強会」では、
初めて講師を務めさせていただきました。
今年はなんだか新しい一歩を
踏み出す年になりそうで、
一人で密かにワクワクしています!
今回のブログでは、その勉強会で
お話しした内容とも重なりますが、
私が山形で所有している物件の
「今の現状」について、
皆さんにご報告したいと思います。
私が所有する山形の物件について
私は山形市を中心に不動産を
所有しており、その中の1棟に、
場所は山形大学のすぐ近くで
2022年に取得した築37年の
木造8室のアパートがあります。
これまではほぼ山形大学の学生さんで
満室経営を維持できていたのですが、
今年初めて、2室の空室が
発生してしまいました。
山形大学には毎年1,300名ほどが
入学してきます。
しかし、
ここには私たち賃貸オーナーにとって
非常に悩ましい大学のシステムが
あるんです。
それは、2年次から市外のキャンパスに
変わる学部が2学部あり、
その学部の学生さんが入居すると、
たった1年で退去となってしまう、
というものです。
それでも、管理会社
(大学生協さんにお願いしています)の
多大なご努力のおかげで、
これまでずっと満室をキープできていました。
コロナ禍の時期は、Web授業の普及や
サークル活動の制限などにより、
自宅から通学する学生が増え、
アパート需要は低下傾向にあったと思います。
(ちなみに、仙台からはバスで1時間、
本数も1時間に4~5本あり、
十分通学できる環境になっています)。
コロナも明けて、多少は需要も回復するかな、
と思っていた矢先の空室発生でした。
突然の空室発生、その背景とは?
今回の空室発生には、
大きく二つの要因が考えられます。
1.仙台からの通学利便性向上
先述した通り、交通網が発達したことで、
仙台からでも十分通学が可能になりました。
これにより、遠方からの学生が必ずしも
山形市内で一人暮らしをする必要がなくなった、
という側面があると考えています。
脅威の存在!進化する学生会館の実態
そして、もう一つが、
大学付近に突如として現れた
「食事つきの学生会館」の出現です。
その数、なんと4棟401室!
大学近辺の約400室もの需要が
一気に消滅してしまったことになります。
これはまさに「脅威」の一言に尽きます。
進出してきたのは学生マンション
大手2社で、内1社は26都道府県に
進出し、全国で318棟も展開している
企業とのこと。
山形への進出は比較的
遅かったようですが、
これほどの規模で
展開しているということは、
そのサービスに対する満足度が
非常に高いことが伺えます。
