不動産実務検定ブログ

2025/12/02

『不動産投資における費用回収の目安は何年?』<第2回>

みなさん、こんにちは。
本部直轄の久門広尚です。


前回のブログ
<第1回>


不動産投資の回収期間を判断する指標


不動産投資で元を取るまでの期間を
正確に判断するには、


いくつかの指標を使って
計算する必要があります。


ここでは、投資判断によく使われる
3つの重要な指標を紹介します。


これらの指標を理解することで、より正確な
投資計画を立てることができるでしょう。


不動産投資の収益性を判断する3つの指標
 



CCRで確認する自己資金配当率


CCR(Cash on Cash Return)とは、
投資した自己資金に対して年間で
どれだけの収益が得られるかを示す指標です。


計算式は以下の通りです。


CCR = 年間収益額 ÷ 投資額 × 100
例えば、2,000万円を投資して年間収益が
300万円の場合を考えてみましょう。


CCR = 300万円 ÷ 2,000万円 × 100 = 15%


CCRが15%ということは、
1年間で投資額の15%に当たる収益を
得られることを意味します


この数値から投資金額の
回収期間も計算できます。


投資金額 ÷ 年間収益 =
2,000万円 ÷ 300万円 = 6.6年


つまり、約6年7か月で投資した
2,000万円を回収できる計算になります。


一般的に、CCRの数値が高い物件ほど
投資効率が良く、


人気が高い傾向にあります。


PBによる資金回収期間の計算


PB(Pay Back Period)は、投資した
自己資金を完全に回収するまでの期間を
年単位で示す指標です。


CCRとの大きな違いは、純利益
(税金や諸経費を差し引いた手元に残る金額)
で計算する点です。


計算式は次のようになります。
PB = 自己資金額 ÷ 年間純利益
(年間収益 - 諸経費)


例として、以下の条件で考えてみましょう。

  • 自己投資額:3,000万円
  • 年間収益:200万円
  • 諸経費:100万円

この場合、
PB = 3,000万円 ÷ (200万円 - 100万円)
= 30年となります


実際の経費を考慮するとCCRよりも
回収期間が長くなる傾向がありますが、
より現実的な数字と言えるでしょう。


PBの数値が小さいほど投資効率が
高いと判断できます。


ただし、PBだけで判断するのではなく、
物件の立地や将来性、


資産価値の推移なども
総合的に考慮することが大切です。


ROIで測る投資収益率


ROI(Return On Investment)は、
投じた資金に対する年間収益の割合を
示す指標です。


計算式は以下の通りです。


ROI = 年間収益額 ÷ 最初の投資額 × 100
例えば、年間収益が300万円で


最初の投資額が1,500万円の場合、
ROIは次のように計算します。


ROI = 300万円 ÷ 1,500万円 × 100 = 20%


つまり、投資した金額の20%を
1年間で回収できたことになります


不動産業界では、


ROIはしばしば
ROE(Return On Equity)と


同じ意味で使われることもあります。


ROIは実際に投資を始めた後に
算出する指標であるため、


投資前の予測としては
使いにくい面があります。


しかし、実際の収益状況を把握するには
非常に役立つ指標です。


これらの指標を理解し活用することで、


不動産投資の回収期間をより
正確に予測することができます。


不動産投資で把握すべき
初期費用の計算方法



不動産投資を始める際には、


物件価格以外にもさまざまな
初期費用が必要になります。


一般的に、必要な初期費用は物件価格の
15%から30%程度と言われています。


これらの費用を正確に把握しておかないと、


投資計画に狂いが生じる可能性が
あるので注意が必要です。

 
項目 費用の目安
頭金 物件価格の10%〜20%程度
諸費用(新築) 物件価格の6%程度
諸費用(中古) 物件価格の10%程度
合計 物件価格の15%〜30%程度



特に頭金については、金額が高いほど
ローンの審査に


通りやすくなるという
メリットがあります


反対に、自己資金が少ないとローンの
金利が上がってしまい、


長期的な収益性に影響する
可能性があります。


たとえば、
5,000万円の物件を購入する場合、


頭金に500万円〜1,000万円、
諸費用に300万円〜500万円が必要に
なると考えておくとよいでしょう。


初期費用をきちんと把握することで、


無理のないローン返済計画を
立てることができます。


これらの費用を考慮した上で、


先ほど紹介したCCRやPB、ROIといった
指標を用いて投資判断を行うことが重要です。


自己資金100%での不動産投資の特徴


ローンを一切使わず、自己資金100%で


不動産を購入するケースについても
考えてみましょう。


自己資金のみで投資する場合、


ローン利用時とは
いくつかの違いがあります。


まず最大のメリットは、


ローン関連の手数料や
金利の支払いが不要になる点です。


毎月の返済がないため、家賃収入が
そのまま利益として手元に残ります。


特にROI(投資収益率)の観点では、


手数料や金利がかからないぶん、
改善する可能性が高くなります


一方で、自己資金のみの投資には
デメリットもあります。


最も大きなデメリットは、
レバレッジ効果が得られない点です。


ローンを活用すると少ない自己資金で
大きな物件を購入できますが、


自己資金100%だと
このメリットを享受できません。


例えば、1,000万円の
自己資金があるとき、


全額で1物件を購入するより


各500万円の頭金で
2つの物件を購入した方が、


資産形成のスピードが
速くなる場合があります。


どちらが有利かは、
その時点の金利水準や物件の


収益性によって変わってきますので、


不動産投資セミナーなどで専門家の
アドバイスを受けることをおすすめします。


自己資金100%での投資か、
ローンを活用した投資かの判断は、


ご自身の資金状況や投資目的


リスク許容度などを総合的に
考慮して行うことが大切です。


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