不動産実務検定ブログ

2020/08/26

『孤独死への対処と予防法(前編)』

 
みなさん、こんにちは!J-REC事務局の内山です!


先日、ブログで『ワケあり物件の貸し方!?』 についてご紹介しましたが、
今回はより掘り下げて、大家として「孤独死」についてどう向き合うべきか、また対処と予防法についてご紹介します。


不動産投資を行っていれば直面するかもしれない「孤独死」というテーマですが、特殊なためなかなか話題に上がることは少ないです。


しかし、

・ご遺体や、遺品の処理をどうすればよいのか?
・家賃の滞納をどうすればよいのか?
・近隣への対応をどうすればよいのか?
・次に貸す人に告知する義務はあるのか?

など考えると沢山の疑問があります。


そこで今回は入居者にもしものことが起こったときの対処法やその予防策について解説します。

孤独死の対処法とその防止策が分かれば、今後増えてくる高齢者も安心して受け入れることができるようにもなります!


1.孤独死がおこる背景


ある調査によると孤独死は年間で3万件も発生しているそうです。

最近では高齢者の一人暮らしも増え、賃貸物件で病死される方や若くても職を失って自殺してしまうケースもあります。
また、殺人事件が物件で起こる可能性もあります。


2.孤独死の原因


孤独死の原因には2つあります。


一つ目は「病死」です。
これは以前にもお伝えしましたが、病死は自然なことで、2~3日で発見された場合には事故物件という扱いにはなりません。

しかし、病死であっても時間がたち、近隣ら異臭がするなどクレームがあって発見された場合は、事故物件という扱いになります。


二つ目は「自殺や他殺」です。

自殺があり、2ヶ月も発見されず腐敗が進み、異臭がクレームとなって発覚するケースがあります。
また、ニュースで報道されるような殺人事件が他殺にあたります。


3.孤独死発見時の初期対応は?


では、もし自分の物件で孤独死がおこった場合、どのような対応を取ればいいでしょうか?


①警察に連絡する


まずは真っ先に警察に連絡することが重要です。そして現場検証を行いご遺体を搬出してもらいます。
この段階で事件性が歩かないかを判断されますが、病死や自殺であれば「事件性がない」ということで処理されます。


②近隣への説明を行う


これは事件性があるないにかかわらず、必ず行う方が良いでしょう。

変な噂がたてられないようにするためと、異臭があった際は何が原因で異臭があるのかをきちんと説明する必要があるからです。
また自殺であっても、警察は事件性を調べているので、アパートの近隣住民にも聞き込み調査をする場合があります。
いきなり警察に来られてびっくりすることもあるので、「こういうことがありました」とやんわり伝えて、挨拶をしましょう。


③特殊清掃業者を手配する


部屋で亡くなられた場合、腐敗が進み臭いがかなりひどくなる場合があります。
住宅の根太部分にまで臭いが染みついてしまうと、壁や床をはがす必要があるので、通常の原状回復のリフォーム業者では対応が出来ません。

また、遺品や粗大ごみを片付けなければいけませんので「特殊清掃業者」に依頼することになります。
残置物の整理については、いらないものは捨て、遺品に関しては遺族に引き渡しますが、これも特殊清掃業者が全部やってくれます。


④お祓いをお願いする

神主さんに依頼してお祓いをしてもらうということが、オーナーの精神上も良いですし、
また近隣住民の精神的な部分もケアしてあげる必要があると思いますので、必ず行うようにしてください。



今回は、孤独死が起こる背景、孤独死の原因、孤独死発見時の初動対応について解説しました。



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▼後書き

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毎年楽しみにしている贈り物です♪


以上、J-REC事務局の内山でした♪


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