不動産実務検定ブログ
2020/11/10
『第２次賃貸業界ビッグバン』（後編）
今回は、前回の続き、東京第6支部 甲斐講師の後編になります！
前編はこちらから！
皆様、「メルカリ」はご利用されたことはありますか？
今や「８人に１人が利用いている」とTVCMで言っていますので、
売ったり買ったりとご利用された事のある方も多くいらっしゃるかと思われます。
このメルカリを例にとって説明させて頂きますと、
今までご自身の不要となった物を売ろうとした場合は、古くは質屋、ちょっと前まではリサイクルショップに売りに行っていたと思います。
リサイクルショップに持っていき、
数百円で引き取ってもらったものが数千円で店頭に並んでいることもあり、
買ってもらえる金額も店頭に並ぶ金額もすべてはリサイクルショップが決めていました。
「もっと価値があるのに・・・」と思っていても、
間に業者が入る事はそういうことなので、それらは仕方のない事でした。
「メルカリ」がもたらした、だれでも直接自分のものを売る、
そして「広告」できる手段は瞬く間にそれまで独壇場だったリサイクルショップのマーケットを奪い、業界が一変していきました。
メルカリの収益となる販売手数料は、売れた金額の１割です。
それを高いと感じる方もいるかとは思いますが、前述のリサイクルショップは１割の利益では商品を扱いませんし、広い店舗の家賃や人件費などを考えますと、とてもそんな利益ではやっていけません。
お気づきの方も多いと思いますが、賃貸業界で起こっていることはまさに同じことです。
SUUMOやHOMESに掲載しているいわゆる仲介業者は駅前好立地の店舗でスタッフが何人もいて、
営業車を使いご案内し、契約をするという一連の「経費」を考えた際に、
仲介手数料５０％だけ（ADなし）では到底立ちいかないビジネスモデルとなってしまっています。
ところが、今、ウチコミやジモティでは
「敷金・礼金不要」「仲介手数料無料」「火災保険料・保証会社費用オーナー持ち」で募集されている物件をよく目にします。
借主はまさに家賃と共益費だけで引っ越しができるのです！
私の担当している複数の投資家でおあるオーナー様と少し前から同様の募集をさせて頂いたところ、
一般で募集しているものよりも閲覧数や反響数、成約数も上回ってきています。
まだまだお部屋探しサイトとしてはSUUMOやHOMESの知名度には遠く及ばない「今」でさえこんな結果が出ていることを考えますと、
それは「メルカリって知ってる？」という風に広まった現代の伝達スピードを考えても、
お部屋探しサイトや物件探しの方法が一変する大きな要因となっていくことは確かです。
そうなっていくことは不動産会社にとっては打撃でも、
業界にとってはとてもメリットが大きいと事で貸主が「広告」することによって、
ご自身の持っている商品「物件」が磨かれ、より消費者にとって魅力のあるものになっていくと考えられるからです。
先ほどの家賃と共益費だけで引っ越せるパッケージもそんな例の一つです。
え！それらもオーナーが負担するの？？！！と感じる方もいらっしゃるかと思われますが、
今まで不動産会社に支払った広告料１００％（場合によっては２００％～３００％）を考えますと、
保証会社手数料（賃料共益費の半月分）火災保険料（２万円程度）の負担はむしろいままでより安く抑えられています。
不動産会社に支払っていたものを消費者に還元しているだけなのでオーナーの負担が増えるわけではないのです。
しかも特にジモティは掲載料も「無料」で掲載方法もいたって簡単でそれこそメルカリで物を売ったことのある方だったらジモティも容易に受け入れられると思います。
そうなってきますと、
賃貸不動産業界は生き残りをかけて新しいビジネスモデルを構築しなければ生き残っていけなくなります。
今までさんざん他人のふんどしで相撲を取ってきていた業種ですので（私が言うのもなんですが）本物のサービスが提供できない業者はどんどん淘汰されていくことでしょう。
「広告媒体が変わる、広告主が代わる、そしてお金の流れが変わる」
これが今回のタイトルの内容です。
本ブログをお読みいただいていて、物件をお持ちのオーナー様でまだジモティやウチコミをご利用していない方は是非これを機にそれらをご活用ください。
きっと他業界同様、賃貸業界全体が消費者が便利で分かりやすい、
そして簡潔なシステムに変わっていくことが予測される中、我々不動産会社もオーナー様や入居者、
そしてお部屋を探される方にとって「必要」とされる存在として生き残っていけますよう頑張っていきたいと思います。
大変長くなりましたが今回はこんな内容でお届けさせて頂きました。
最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。
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東京題6支部 SG
J-REC公認 不動産コンサルタント
株式会社レント管理サービス 開発部
URL：http://rentkanri.main.jp/
甲斐 勝利
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今や「８人に１人が利用いている」とTVCMで言っていますので、
売ったり買ったりとご利用された事のある方も多くいらっしゃるかと思われます。
このメルカリを例にとって説明させて頂きますと、
今までご自身の不要となった物を売ろうとした場合は、古くは質屋、ちょっと前まではリサイクルショップに売りに行っていたと思います。
リサイクルショップに持っていき、
数百円で引き取ってもらったものが数千円で店頭に並んでいることもあり、
買ってもらえる金額も店頭に並ぶ金額もすべてはリサイクルショップが決めていました。
「もっと価値があるのに・・・」と思っていても、
間に業者が入る事はそういうことなので、それらは仕方のない事でした。
「メルカリ」がもたらした、だれでも直接自分のものを売る、
そして「広告」できる手段は瞬く間にそれまで独壇場だったリサイクルショップのマーケットを奪い、業界が一変していきました。
メルカリの収益となる販売手数料は、売れた金額の１割です。
それを高いと感じる方もいるかとは思いますが、前述のリサイクルショップは１割の利益では商品を扱いませんし、広い店舗の家賃や人件費などを考えますと、とてもそんな利益ではやっていけません。
お気づきの方も多いと思いますが、賃貸業界で起こっていることはまさに同じことです。
SUUMOやHOMESに掲載しているいわゆる仲介業者は駅前好立地の店舗でスタッフが何人もいて、
営業車を使いご案内し、契約をするという一連の「経費」を考えた際に、
仲介手数料５０％だけ（ADなし）では到底立ちいかないビジネスモデルとなってしまっています。
ところが、今、ウチコミやジモティでは
「敷金・礼金不要」「仲介手数料無料」「火災保険料・保証会社費用オーナー持ち」で募集されている物件をよく目にします。
借主はまさに家賃と共益費だけで引っ越しができるのです！
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一般で募集しているものよりも閲覧数や反響数、成約数も上回ってきています。
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それは「メルカリって知ってる？」という風に広まった現代の伝達スピードを考えても、
お部屋探しサイトや物件探しの方法が一変する大きな要因となっていくことは確かです。
そうなっていくことは不動産会社にとっては打撃でも、
業界にとってはとてもメリットが大きいと事で貸主が「広告」することによって、
ご自身の持っている商品「物件」が磨かれ、より消費者にとって魅力のあるものになっていくと考えられるからです。
先ほどの家賃と共益費だけで引っ越せるパッケージもそんな例の一つです。
え！それらもオーナーが負担するの？？！！と感じる方もいらっしゃるかと思われますが、
今まで不動産会社に支払った広告料１００％（場合によっては２００％～３００％）を考えますと、
保証会社手数料（賃料共益費の半月分）火災保険料（２万円程度）の負担はむしろいままでより安く抑えられています。
不動産会社に支払っていたものを消費者に還元しているだけなのでオーナーの負担が増えるわけではないのです。
しかも特にジモティは掲載料も「無料」で掲載方法もいたって簡単でそれこそメルカリで物を売ったことのある方だったらジモティも容易に受け入れられると思います。
そうなってきますと、
賃貸不動産業界は生き残りをかけて新しいビジネスモデルを構築しなければ生き残っていけなくなります。
今までさんざん他人のふんどしで相撲を取ってきていた業種ですので（私が言うのもなんですが）本物のサービスが提供できない業者はどんどん淘汰されていくことでしょう。
「広告媒体が変わる、広告主が代わる、そしてお金の流れが変わる」
これが今回のタイトルの内容です。
本ブログをお読みいただいていて、物件をお持ちのオーナー様でまだジモティやウチコミをご利用していない方は是非これを機にそれらをご活用ください。
きっと他業界同様、賃貸業界全体が消費者が便利で分かりやすい、
そして簡潔なシステムに変わっていくことが予測される中、我々不動産会社もオーナー様や入居者、
そしてお部屋を探される方にとって「必要」とされる存在として生き残っていけますよう頑張っていきたいと思います。
大変長くなりましたが今回はこんな内容でお届けさせて頂きました。
最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。
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東京題6支部 SG
J-REC公認 不動産コンサルタント
株式会社レント管理サービス 開発部
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甲斐 勝利
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