不動産実務検定ブログ
2021/01/28
『二項対立とリスクテイクについて』
ＪＲＥＣ千葉支部湾岸ＳＧで弁護士の石塚大です。
（ 事務所ＨＰ http://migifuka.com/
講師紹介ページ https://www.j-rec.or.jp/koushi/show/12 ）
みなさんは何かを決断しようというときにどうやって決めていますか。
たとえば、
不動産を買うか買わないか、引越をするかしないか、
ダイエット中に目の前のポテトチップスを食べるか食べないか（櫻井翔風に「ちっちぇー」）等。
こういうとき話を単純化するため、
いわゆる二項対立の図式に持って行くと判断が容易であったりします。
昨年、アメリカ大統領選挙がありましたが、
ああいう時には、世論誘導の為、二項対立が積極的に利用されていたりします。
鬼滅の刃で主人公の育手の鱗滝左近次という人が、
主人公に「判断が遅い」と怒声を浴びせるシーンがありますが、
生き死に関わる場面で判断を単純化出来ないのは致命的ですし、鬼が相手なら本来悩む必要はありません。
こういうときに鬼は殺すと基準を決めておけば判断は速くなります。
それで、判断を速くするために安易に二項対立の思考法を取る人が増えています。
先日，スマートニュースを読んでたら、
この二項対立が行き過ぎて、最近の議論は右も左もカルト化していると江川紹子さんが指摘されてました。
カルトの原型は善悪二元論で、片方が絶対正しく、片方が絶対間違っているという発想にあります。
当たり前のことですが、世の中に絶対は無いし、
不動産にも個別事情や幾つものパラメータが存在します。
不動産のカリスマの方が講演の中で、
「最近の不動産投資家は表面利回りだけ見て、地域の人口動態データを調べない」と憤っておられましたが、
これも典型的な二項対立だと思います。
表面利回り（実質利回りと言い換えても同じことです）が良ければ買い、
悪ければ買わないという考え方だからです。
私が好きな小説に銀河英雄伝説がありますが、
そこには善政の専制君主と腐敗した民主政治家、更に陰謀論のカルト教団が出てきます。
一般的なポリコレに従えば、専制君主とカルトは悪で民主制が善に決まっています。
でも、そんな単純な話では無いのが世の中だし、
ファンの気持ち（ラインハルト格好いい！）もそうだろうと思っています。
こうした思考法と対極的なのが、将棋の藤井聡太二冠です。
練習のために最速のＰＣを自作したといい、
家庭用ＰＣが１秒で２００万手読むところ、１秒で６０００万（！？）手読める能力があるそうです。
藤井二冠は，一瞬のうちにこれだけの可能性を検討出来る相手でないと練習にならないと思っているわけです。
決断が速ければ良いわけでは無いし、リスク検討も多ければ良いとは限りません。
でも世の中に絶対は無いわけですから、
最後に決断しなければならないとしても、検討しすぎということも無いはずです。
集められる全情報を元に分析出来る限り検討し続けることは何時でも大事なことなのです。
問題なのは、面倒がって二項対立の思考に陥り、幅広い情報収集を止めてしまうことだと思います。
「面倒くさいは，人類共通の敵！！」
これは、我が家の長男が小６の弁論大会で披露した演題ですが、
正にこれに尽きるなと、日々積み上がっていく仕事を横目にしながら、自分を励ましています。
（念のため何処かでリスクテイクしないと、終わりがありません）
では。では。
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千葉支部
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新東京ビル６３３区
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ライフプランニング、不動産投資、満室経営、税金対策、建築、
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ダイエット中に目の前のポテトチップスを食べるか食べないか（櫻井翔風に「ちっちぇー」）等。
こういうとき話を単純化するため、
いわゆる二項対立の図式に持って行くと判断が容易であったりします。
昨年、アメリカ大統領選挙がありましたが、
ああいう時には、世論誘導の為、二項対立が積極的に利用されていたりします。
鬼滅の刃で主人公の育手の鱗滝左近次という人が、
主人公に「判断が遅い」と怒声を浴びせるシーンがありますが、
生き死に関わる場面で判断を単純化出来ないのは致命的ですし、鬼が相手なら本来悩む必要はありません。
こういうときに鬼は殺すと基準を決めておけば判断は速くなります。
それで、判断を速くするために安易に二項対立の思考法を取る人が増えています。
先日，スマートニュースを読んでたら、
この二項対立が行き過ぎて、最近の議論は右も左もカルト化していると江川紹子さんが指摘されてました。
カルトの原型は善悪二元論で、片方が絶対正しく、片方が絶対間違っているという発想にあります。
当たり前のことですが、世の中に絶対は無いし、
不動産にも個別事情や幾つものパラメータが存在します。
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「最近の不動産投資家は表面利回りだけ見て、地域の人口動態データを調べない」と憤っておられましたが、
これも典型的な二項対立だと思います。
表面利回り（実質利回りと言い換えても同じことです）が良ければ買い、
悪ければ買わないという考え方だからです。
私が好きな小説に銀河英雄伝説がありますが、
そこには善政の専制君主と腐敗した民主政治家、更に陰謀論のカルト教団が出てきます。
一般的なポリコレに従えば、専制君主とカルトは悪で民主制が善に決まっています。
でも、そんな単純な話では無いのが世の中だし、
ファンの気持ち（ラインハルト格好いい！）もそうだろうと思っています。
こうした思考法と対極的なのが、将棋の藤井聡太二冠です。
練習のために最速のＰＣを自作したといい、
家庭用ＰＣが１秒で２００万手読むところ、１秒で６０００万（！？）手読める能力があるそうです。
藤井二冠は，一瞬のうちにこれだけの可能性を検討出来る相手でないと練習にならないと思っているわけです。
決断が速ければ良いわけでは無いし、リスク検討も多ければ良いとは限りません。
でも世の中に絶対は無いわけですから、
最後に決断しなければならないとしても、検討しすぎということも無いはずです。
集められる全情報を元に分析出来る限り検討し続けることは何時でも大事なことなのです。
問題なのは、面倒がって二項対立の思考に陥り、幅広い情報収集を止めてしまうことだと思います。
「面倒くさいは，人類共通の敵！！」
これは、我が家の長男が小６の弁論大会で披露した演題ですが、
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では。では。
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弁護士 石塚 大
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電話０３－３２１１－５８４４
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