不動産実務検定ブログ

2024/01/17

『FIRE卒業でサラリーマン生活に逆戻り』<第3回>


みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です。


▼『FIRE卒業で
  サラリーマン生活に逆戻り』<第1回>
   https://www.j-rec.or.jp/blog/1093

▼『FIRE卒業で
  サラリーマン生活に逆戻り』<第2回>
   https://www.j-rec.or.jp/blog/1097



3回目の今回もぜひお付き合い下さい!


「FIRE」で一番不幸なパターンは


FIREできたと勘違いして
リタイアしてしまうパターンです。



もし自分が金融資産で
FIREを達成しているのなら


リーマンショック級の
リセッションがあっても


十分今の生活を維持していけるだけの
資産があればいいのですが、


そうでない場合は、
リタイアに慎重になるべきです。



例えば、


仮想通貨だけで資産を形成していて
それでリタイアしてしまうことが


いかにリスクが高いかは
皆さん理解されていると思います。


FIREに必要な金融資産は、


一般的に年間支出の25倍~30倍は
必要だと言われています。



例えば年間の生活費を
1,000万円に設定しているなら


2億5,000万円~3億円はないと
FIREはできないと思います。


これはいわゆる


『4%ルール』


に基づいた考え方です。


『4%ルール』というのは、


取り崩し期間を30年、


資産配分を株式50%~75%
残りを債券で運用した場合、


年4%以内で資産を取り崩して
使っていっても


30年後に10%以上の資産が残る
ということになる考え方です。



この理論は


「トリニティスタディ」


と言って、


1998年にアメリカにあるトリニティ大学の
教授3名により発表された論文によって


証明されています。


そしてこの理論は、


2020年においても有効だということが
証明されているんです。



もちろん取り崩して使うのではなく
その金融資産を年4%程度で運用できれば


税引き後でも年間1,000万円の
生活費は確保できます。



取り崩して使うにしろ
運用で得た利益で生活するにしろ


年間で使いたい生活費の
25倍~30倍の資産がないと


本当の意味でFIREはできません。



なので、


仮想通貨で1億円の
資産ができたと言っても、


そもそもそこで使えるお金は
年間300万円~400万円程度ですし、


一度マーケットクラッシュが起きれば


資産価値は1/10になってしまう
リスクもあります。


このように金融資産だけで
FIREすると言っても


なかなかハードルが高いのが
お分かりいただけたと思います。



今回はここまでです。


次回もぜひご覧ください♪


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一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂