不動産実務検定ブログ

2024/01/31

『預金封鎖に預金課税って何?』

こんにちは。

J-REC公認 不動産コンサルタント
神奈川第1支部 相模原SGの西富士男です。


前回のブログはコチラです。
 

『インフレ時代は価値の保存が大切』

『捨てる勇気が必要な時代』

『意外と多いローン奴隷』

『仕事・家庭・教養・財産・趣味・健康』


まずは私の簡単な自己紹介はこちらの
プロフィールをご確認頂けると幸いです。

▼ 西 富士男 プロフィール
https://www.j-rec.or.jp/koushi/show/114


リーマンショック以降、

日本経済はかなり低空飛行をしている
状況ですが、それに輪をかけてあの大震災。

全く処理の進まない赤字体質改善への国家対策。

世界からは『ジャパンショック』はいつか?

なんて言葉も囁かれているそうです。

そんな先行不透明な世の中で、
心配になるのが一生懸命働いて稼いだお金を
政府の政策で無駄にむしり取られてしまう事です。

実質将来の増税で支払う補助金の多発、
インボイス制度も始まりますが、

増税という言葉が当たり前の様に
出てきてますよね。

それよりも怖いのが『預金封鎖』と
財産税の一種である『預金課税』です。


『預金封鎖』とは読んで字の如く、
資金に困窮した国家がとる最後の手段で、

消費者にお金を使わせない事を目的とし
預金をおろさせないようにするものです。

簡単に言うと、

銀行に預けてある自分のお金が
強制的に引き出せない

というとても怖い政策です。

実際に昭和初期に日本で行われていますし、
世界的にも珍しくはありません。

数十年前に比べるといつのまにか
金融機関で送金する時のチェックが厳しくなり、

1日に出金できる金額にも制限が
かかるようになりました。

実はもう一部預金封鎖が始まっているという
考え方もできますよね。



敗戦1年後の昭和21年2月17日付の預金封鎖を
知らせる朝日新聞記事です。

記事を見ると、

『預金引き出し制限・新円発行。』

『経済危機突破へ非常措置。』

『世帯主は月額300円、
   扶養家族は月額100円のみ引き出し可能。』

『解除は財産税徴収後になる。』


と書かれています。

ここ数年、資産のペーパレス化が実現しており、
国も以前よりは個人の資産把握が

かなり出来るようになりました。

現在では昔に比べ、

1クリックで海外紙幣への切換えが
簡単に出来る世の中なので、

困窮した状況の中の預金封鎖をする場合は、

海外への資金流出を防ぎたいというのも
思惑としてありそうです。

そう考えるとやる時は『突然』でしょうね。

そして、まだまだ多いタンス預金のあぶり出しをする為に
新円切換えもあり得ます。

新しいお札を発行する事で、
旧紙幣を使えないというルールにして、
銀行へ引き換えをさせるのです。

その時点で国が個人の隠し財産把握をしていくのです。

なので預金封鎖と新円切換えは
同時に行う可能性があります。

もう1つは財産税の一種である
『預金課税』の導入です。

これは昨年、政府(財務省)が検討しているのでは?

なんて話しがいろいろ聞かれた位なので
あり得ない話しではありません。

ある一定の金額以上を預金している人に
年間○○%課税なんていう形になるのでしょうが、

貯蓄が好きな日本人にとっては受け入れ難い
税金という事になります。

【昭和21年11月12日 財産税法公布】



今とは紙幣価値が違うので
ピンとこないかもしれませんが、

これが当時の財産税の税率です。

すごい高くて驚きます。

現在、財産税の一種として個人に
課されているものはすでにあります。

例えば不動産を所有すると

毎年課税される固定資産税や車の自動車税が
その代表格でしょうか。

このような個人の特定財産に
課税するものはありますが、

今後は所有する財産全体に課税する
一般財産税がどうなっていくのかは
見守る必要がありそうです。

現在の日本国憲法では
『預金封鎖』も『預金課税』も違法となる可能性があるので

起こる可能性は少ないと言えますが、
本当に国が困窮した場合、

法律そのものを変えるという荒技も考えられます。

2024年7月には一部紙幣ではなく
現在発行されている全紙幣が新紙幣として
発行されますので、

こういった動きが私達が住む日本で
実際に起きた事実として

もう一度考えるタイミングなのではないかと思います。


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