不動産実務検定ブログ

2024/07/11

『羅針盤は何処に?』<第4回>

はじめまして。

J-REC公認 不動産コンサルタントの
金子麻里です。

▼ 私のプロフィールはこちらです ▼
https://www.j-rec.or.jp/koushi/show/262

今回は、前回の続きです。

自分にとっての「大家業の原点」について
振り返ってみたいと思います。


前回のブログ
 

『羅針盤は何処に?』<第1回>

『羅針盤は何処に?』<第2回>

『羅針盤は何処に?』<第3回>


そうなると、いわゆる「空室対策」は
目的に対する手段というより、

私にとっては「面白さの延長的作業」
だった気がします。

百均、ニトリ、無印、IKEA
といった店舗をめぐり、
(限られた予算内でしたが)

自力でステージング、写真撮影、
内見準備などなど、

気がつくと楽しくて夢中になっていました。

また管理会社の募集担当さんには、
試しに内見案内の際に

「貸主」のことより、建物の
「元の持ち主」のエピソードの方を
優先的に話してもらうようお願いしました。

すると「ここのオーナーって、
ひょっとして女性ですか?」と
逆にお客様から聞かれたとか。

何故そう気づかれたのか、
理由も気になるところですが、

とりあえず最後に
その案内係のスタッフさんからは

「単なるスペックとかでは説明できない、
何か特別な空気がここにはありますよね」
との感想も頂き、

フッと肩の荷が
軽くなったのを覚えています。

リフォームも同じです。

おやつを持参して現場の職人さん達と
話すのは、実に楽しい時間でした。

もちろん工事自体には料金が発生しますし、

請求書を見るのは大家としては辛い。

しかし現場に関心をもち

「物件を主役として磨き、
次なる住人に手渡す」


ことに専念していると、

職人さん達の方から
「しょうがないな〜」と
おまけで外壁を高圧洗浄をしてくれたり、

放置してもいいような
ドアの僅かなきしみを直してくれたり。

あれから時間も経ちますが、
幸いなことに入居者さんからの
修理依頼が滅多になくて

「いいことなんだけど、
会えないの寂しいね」と、

久しぶりに道ですれ違ったリフォーム会社の
現場監督さんに言われたことは、

私にとってささやかな勲章です。

そしてさらに面白いことに、
偶然にも私の物件には、

元の持ち主が好みそうな
タイプの方々が入居しています。

亡き叔母が住んでいた物件は
募集こそ手間取りましたが、

現在は一人っ子の息子さんのいる
ご家族が3人で住んでいらっしゃいます。

生前叔母が離婚する前に過ごしていた
幸せな時期とまったく同じ家族構成。

もう3回ほど更新頂いてますので、
小学生だった息子さんはもう高校生かな。

癌で亡くなるまで、家庭を手放した
喪失感に独り耐えていた叔母ですが、

彼女が叶えたかったはずの暮らしが
別の形で実現されていて、

もし見ていたらさぞかし
癒されていることでしょう。
 

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本日はここまでです。

次回もお楽しみに!✨

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