不動産実務検定ブログ

2024/08/19

『築古戸建投資に使えるローンとは』<第2回>


みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です。


前回よりお送りしております、


▼『築古戸建投資に使えるローンとは』
  <第1回>
   https://www.j-rec.or.jp/blog/1247



2回目の今回もぜひご覧ください。


空き家を利用しやすくして
空き家問題を解決する方向に


国は動きはじめたわけですが、


具体的に国交省が何をしたかというと、


低廉な空き家の流通を活性化させるために


800万円以下の売買仲介手数料の上限を
30万円に引き上げる検討を始めました。



確かに築古戸建が流通しない理由の1つに
手数料の低さがありました。


基本的に宅建業者の仲介手数料は


◎ 成約価格の3%+6万円


なのですが、


売り値が安い場合にはもう少し
パーセンテージが多くなっています。


例えば、


◎ 200万円超~400万円以下の場合

  ➡ 成約価格の4%+2万円


◎ 200万円以下のの場合

  ➡ 成約価格の5%



が手数料の上限になっているんです。


なので、


◎ 100万円の築古戸建を仲介した場合

  ➡ 100万円×5%



になりますので、


たったの5万円しかもらえません。


売主・買主双方の代理をして両手手数料
になっても合計で10万円なので


物件調査から重要事項説明をして
契約書も作成して


その上仲介責任を負われるのにたったの
10万円では割に合わない・・・


なので、


空き家がどんどん増え続ける
理由の1つとして


誰も仲介したがらないという
業者側の都合もあるわけです。



そこで国交省は手数料を
引き上げることにしました。


具体的には800万円以下の物件の
売買仲介手数料の上限が30万円になり


売主・買主の双方代理ができれば


800万円以下の物件でも
最大60万円稼げるので


「これなら宅建業者も築古物件を
 紹介しやすくなるのでは?」



というようになりました。


さらに金融面でも、


空き家の流通をサポートしようという
流れになってきていて



今まで築古戸建投資というと


あまりに物件が古くてローンが
受けられるないケースが多かったのですが


最近は無担保で使える


◎ 空き家対策ローン


を取り扱う銀行が増えてきているんです。


購入資金はもちろん、
リフォームにも使えるのですが


ただ、今ある空き家対策ローンの多くは


物件を購入して自ら利用する人向けの
ローンになっていて


購入して賃貸に出すような事業性ローン
には使いづらいといった欠点があります。



なので、


もし空き家対策ローンを使う場合には
住宅ローンと同じように


延べ床面積の50%以上を
自宅などで利用して


残りの50%以下を民泊などで
利用するケースであれば


基本的に利用できると思いますが


一棟全部を賃貸したい場合には
なかなか不便です。



そこで出てきたのが


◎ ホームシェアリングローン


なんです。


今回はここまでです。


次回もぜひご覧ください♪


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一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂





◆◆ よこやま今日のひとこと日記 ◆◆

私はどちらかというとインドアです。

ただ、たまには日に当たらないと
とは思うのですが、

最近の太陽は皮膚が痛い!

これは私の老化によるものなのか、
最近の太陽がおかしいのか・・・

いや、どっちもか(笑)

地球の変化とともに変化する横山の
小さな悩みが解決した今日この頃です♪