不動産実務検定ブログ
2024/10/22
『禁断の扉の向こうへ』
東京第4支部 でこひろし こと 小野 隆志 です。
私自身の不動産投資実体験をベースにしたストーリー仕立てのコラムです。
第1回目からご覧になりたい方はこちらまで遡ってご覧ください。
第1回目 第2回目 第３回目
私のプロフィールはこちらです。
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【不動産投資との出会い】
「株式投資」、確かに、無駄に時間と労力を
費やしてしまったようにも思えるが、
そんな経験も無駄ではなかったのかもしれない。
「投資」というキーワードに興味を持ったことで、
自分自身に入ってくる情報が自然と広がったからだ。
車を購入しようとすると、
欲しい車が街中でやたらと目に付くあの現象だ！
おそらく、普通に、のほほんと生きていたのでは
目にすることがなかった、
「不動産投資」の情報に触れる機会が
知らない内にやってきていたのだ。
～ 時代はガラケーからスマホへ ～
でこひろしが勤めていた会社からも、
Iphoneが会社携帯として支給され、
通勤中にも気軽にインターネットに
接続できるようになった。
今となってはスマホがない世界が
想像できないくらい、
不可逆的な変化が起きたのだが、
変化している最中には
その実感がないから不思議だ。
当時はボタンがないスマホに
違和感を感じまくりだったのを
鮮明に記憶している。
ほんの少し前までは、
飲み会があると言えば、
お店の場所が記載された地図や住所、
クーポン券をプリントアウトして持ち歩いたし、
会社の飲み会に遅れ、
慌てて会社を飛び出してしまうものなら、
場所が分からずお店には辿り着けず・・
皆に電話を掛けても、
既に盛り上がっていて繋がらない・・・。
そんなことも珍しくなかった。
そんな便利なスマホ時代が重なったタイミングで、
「投資」というキーワードを入口に、
でこひろしは今日も通勤電車の中で
ネット検索に勤しんでいた。
そう、まさに「不動産投資」という
禁断の扉を開きつつあったのだ。
「何なに・・・普通のサラリーマンでも
給料とは別に、給料以上の不動産収入を
得ている人が世の中にいる？！」
（いやいや、そんなはずないでしょ）
（そんなうまい話なんてあるはずない）
（どうせ詐欺だよ、詐欺！）
と思いつつも、
いろいろ調べていく中で、
どうやら本当にそういった人たちが
この世の中にはいるということが分かってきた。
（え・・・？！本当に収入が倍になったら凄いよね！）
毎月の給料を数万上げることすら
困難なサラリーマンの状況下において、
アドレナリン出まくり、
まさに脳内パニックの状態にこの時も陥った。
なんと、ここでも、でこひろしの壮大な
思い込みがまたもや発動してしまい、
「自分にも出来る！」
と、何故か思いこんでしまったのだ。
”普通のサラリーマンでも！”
この部分の下りが刺さった。
それにしても、不動産投資は「孤独」だ。
自分の勤めている会社の中で
周りを見渡しても、
そんなことをやっている人は
皆無であるように思えたし、
そんなことやっているなんて
誰にも理解してもらえないし、
誰にも言えない。
会社の人に言えば、
妬まれて変にバラされるリスクもある。
頼りになるのはネット情報のみ、
本当に試行錯誤しながら暗闇を進んでいった。
今思えば、コミュニティーに入るとか、
勉強を始めるとか、いろいろとその術は思いつきそうなものだが、
でこひろしはＩＴ関連の仕事をしているくせに、
残念ながら情報取得が下手くそだった。
【初めての不動産業者訪問】
「では、1月17日の18:30に大崎インペリアルタワー
23階の弊社事務所までお越しください」
遂にその日はやってきてしまった。
初めての不動産業者訪問はとにかく緊張した。
それまでの不動産屋の印象と言えば、
「素人を食い物にする」
「胡散臭い」
「気を抜くと騙される」
「強引な営業をしてくる」
こんな感じだろうか。
何故に、こんなに悪印象なのだろう。
不動産屋というと、ピカピカの腕時計に、
ジャラジャラネックレス、ベンツに乗ってサングラスを掛けている・・・
もう、完全に漫画の世界なのだが、
お金持ちは悪とか、
稼いでいる人は何か悪いことをしているとか、
そういった風潮をメディア含めて、
それまでの日本全体が作り出してきたように
思うのは私だけではないはずだ。
そんな自らの偏見からか、
最初の内は腰が引けて、
何だかんだ理由を付けて断ってばかりいた。
もしくは、資料だけを送ってもらい、
自分一人で見に行ったり、
そんなことの繰り返しばかり。
不動産投資を始めて物件検索をスタートさせたものの、
問合せをする度に「面談しませんか」とか、
「物件見に行きましょう」とか連絡が来てしまい
中々前に進めずにいたのだが、
だがしかし、いよいよ、敵の本拠地に
突入することになってしまったのだ（笑）
＜つづく＞
※ この物語は事実をベースにしていますが、あくまでもフィクションです。実在の人物や団体、また出来事に関しては、類似があったとしてもそれは偶然です。
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