不動産実務検定ブログ

2021/04/09

『2021年 公示地価下落!不動産は今が買い?待ち? 第2回』<全3回>



みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です!


今回のテーマは

 

『2021年 公示地価下落!不動産は今が買い?待ち?』



こちらを全3回シリーズでお送りします!


▼2021年 公示地価下落!不動産は今が買い?待ち? 第1回 
https://www.j-rec.or.jp/blog/426



今回は第2回になります!


それでは早速プロの不動産業者さんが、
実際どんな指標を使っているかから解説いたします!


不動産投資の場面で実際どんな指標を使っているのか
具体的に解説していきましょう。


実は地価を表す指標は公示地価だけではありません。


土地の価格は一物四価と言われていて
4つの価格があるんです


1つは今回発表があった公示地価


2つ目は公示地価の保管調査となる都道府県基準地価


3つ目は相続税や贈与税の算定基準になる路線価


そして最後に


固定資産税評価額です。


都道府県基準地価は公示地価を補完するものなので
価格基準は公示地価と一緒です。


例えば公示地価が100であれば、基準地価も100となっていて
単に調査の地点が追加されているというイメージになります。


路線価は相続税などの算定基準になりますが、
その評価は公示地価の80%になっています。


最後に固定資産税評価額ですが、
これは公示地価や基準地価の70%になっていて


固定資産税や都市計画税の計算基準になっています。


この中でプロの投資家が投資の判断として使うのは、

 

路線価です



その理由は主に2つあります。


1つに公示地価や基準地価は、
全国の評価地点に紐付くものなので


評価地点から離れている土地の評価がしにくいんです。


その点路線価は土地の前面道路に紐付いている価格で、
同じ道路に面していれば単価は一律になるので

 

土地の評価を計算しやすいわけです



そしてもう1つは、


金融機関の土地の担保評価基準は公示地価の何%ではなく
路線価の70%80%といった見方をするからです。


ちなみに全国の路線価は、
国税庁のホームページですぐに調べられます。


例えば前面道路の路線価が30万円だとして面積が180平米なら
その評価額は5,400万円ということになります。


ここから実勢価格を求めるには0.8で割り戻せばいいので、
計算すると6,750万円となりこれが公示地価相当の評価になります。


銀行がお金を貸すときの土地の担保評価は、
一般的に路線価の80%程度ですので、


このケースでいうと担保評価は路線価格の
5,400万円×0.8で4,320万円ということになるわけです。


このようにプロの投資家は土地の評価をする際には、

 

路線価を好んで使うわけです



もちろん、土地を路線価評価額相当で買えれば
短期的には損することはありませんので


路線価付近で買えるかどうかを常に気にしながら
投資の判断をしているということなんです。


今回はここまでです。


最後の第3回では地価トレンドについてお伝えします♪



 


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一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂