不動産実務検定ブログ

2021/05/07

『ウッドショックで家もアパートも建たない!? 第2回』<全3回>



みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です!


今回のテーマは

 

『ウッドショックで家もアパートも建たない!?』



こちらを全3回シリーズでお送りします!


▼ウッドショックで家もアパートも建たない!? 第1回
https://www.j-rec.or.jp/blog/444



第2回目の今回は、


ウッドショックが起きている
3つ目の理由からご説明します。


3つ目の理由は
世界中でコンテナ不足が問題になっていて

 

海運コストが急騰していること



実際に、最近日本向けのコンテナのコストは50~60%も上がっています。


なぜコンテナのコストが上がっているのかというと
コンテナが仮に港に着いたとしてもコロナの影響で港湾作業員の数が少なく


通常通りの作業ができないんです。


そのため、タンカーが港についても接岸することができず
接岸の順番待ちで何日も沖で停泊しなければいけないケースもあるんです。


マレーシアでも港に予定通り船がついたとしても接岸できずコンテナを、
2~3日は下ろせない状況がもう何ヶ月も続いているということもあるようです。


また、タンカの乗組員は寄港地によっては14日間の隔離が必要なケースがあって
乗組員の隔離が解かれなければ船を動かす人員も確保できませんので

 

そういったコストもどんどん運賃に転嫁されていくんです



海運コストの上昇は本当に深刻で、
木材だけではなく今後あらゆる輸入材の価格は上がっていくと思われます。

 

輸入木材が入らないなら国産材を使えばいい
 

日本には木がいっぱいあるからそれを切って使えばいい



と、思っている方もたくさんいると思います。


でも、そう単純な話じゃないんです。


なぜかというと、現在の日本の林業や製材業の規模では
今の需要を埋めるだけの供給力がないからです。


そもそも日本の住宅には国産材が使われていました。


ところが、高度成長と人口の急増で住宅需要が増えて

 

木材が足りなくなったんです



そこで、昭和39年に木材の輸入が自由化されて
安価な外国産の木材が大量に入ってくるようになりました。


それとともに、次第に日本の林業も衰退していきました。


2002年には国産の自給率が18.8%まで落ち込みましたが
その後、輸入木材の価格も高騰していったので


徐々に国産の自給率が戻ってきて
現在自給率は36%以上になっているんです。

 

なんだ、供給が増えているなら国産使えばいいじゃん
 

なんでウッドショック何か起きるの?



こう思う人は多いと思います。


しかし、それでも国産木材に今の需要を賄えるだけの生産能力はないんです。


そもそも、林業自体が衰退していってしまっているので
これを元に戻すのは大変なんです。


例えば木を切り出すためには重機が必要ですし、
木を運ぶ林道もまた一から整備しなければいけません。


そして木を全然手入れしていないので
巨大化した木を製材する工場もないんです。


木を乾燥させる場所も人材もいませんので、
いきなりキャパシティ以上の木材を作れと言ってもできないわけです。


なので、国産材も急激に価格が上がっているんです。


今回はここまでです。



最終回の第3回は、
ウッドショックは一体いつまで続くのかからお伝えします!


お楽しみにぃー♪



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一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂