不動産実務検定ブログ

2021/05/12

『ウッドショックで家もアパートも建たない!? 最終回』<全3回>



みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です!


今回のテーマは

 

『ウッドショックで家もアパートも建たない!?』



こちらを全3回シリーズでお送りしています。


▼ウッドショックで家もアパートも建たない!? 第1回
https://www.j-rec.or.jp/blog/444


▼ウッドショックで家もアパートも建たない!? 第2回
https://www.j-rec.or.jp/blog/449



最終回の今回は、

 

ウッドショックは一体いつまで続くのか!?



からお伝えします!


それではさっそく、

 

今回のウッドショックは一体いつまで続くのか


具体的にどのような影響があるのか



解説していきます。


まず、現在工事中の木造住宅については
工期が大幅に遅れることが考えられます。


それによって当然完成引渡しの時期がずれますので


銀行からローンを借りている場合には

 

建物が完成していないのに
返済が始まってしまうという恐れがあります



アパートなどの収益物件の新築の場合は
収益化が遅れるといった影響もあるでしょう。


そして、アパートの場合も

 

家賃が入らないのに多額のローンの
返済が始まってしまうという恐れがあります



なので、対策としては工期が延びた場合を想定して


ローンの返済を遅らせられるかどうか
早めに金融機関に相談したほうがいいでしょう。


次に考えるのは

 

使用木材の変更です



そもそも今、輸入木材が入ってこないということであれば
例えば輸入材の米松から国産の杉に変更するケースも出てくるでしょう。


そして次は

 

価格の上昇です



輸入材が入ってこない影響で外国産の価格が高騰するわけですから
そもそも供給の少ない国産材の価格が上がるのは当然の流れだと言えるでしょう。


価格が高くなれば当然買い控えが起こるでしょうし
工期を守ろうとすれば高い木材を使わなければいけなくなるので


工務店から追加工事代金を請求される可能性があります。


そして、そもそも住宅価格が上がってしまうので
今後住宅の買い控えも起きてくると思います。


また、工務店も木材が入らないので
工事を受注したくてもできなくなる状況になるでしょう。


そうすると、資金が回らなくなって倒産する工務店も出てくるかもしれません。


今まさに着工したばかりの人や、
契約をしてまだ着工していない人は不安だと思いますが、


今回の事態は建設会社や工務店にはどうにもできないことなので
彼らを責めないでいただければなと思います。


というのも、実はこういった輸入に依存している建材の急騰は
歴史的に何度もあったことなんです。


例えばコンクリートや鉄の値段は外国からの輸入の不足から
過去何度も高騰したことがありますし、


昨年はコロナの影響で
中国からの水回り製品が一時全く入らなくなりました。


そのまま価格に転嫁されたということもありますが
建設業界の工夫で何とか乗り越えられたことも多いと思います。


今の状況が今後どうなるのかは正直
誰にもわからないので予測することしかできませんが、

 

ここ1、2年はウッドショックの影響が続くような気がします



ちなみに、グリーン住宅ポイント制度や、
13年間の住宅ローン減税の適用期日の問題もあります。


この辺はウッドショックの影響が大きければ
制度的に緩和措置が取られるかもしれませんが


当然適用を受けられなくなる可能性もありますから
引き続き注視していく必要があると思います。


それでは最後に、

 

『すでに着工している人』 『今年新築を予定している人』 はどうすべきか



解説していきます。


まずすでに着工している人は
工事の出来高以上の過払いはしないようにしたほうがいいでしょう。


工務店は運転資金が潤沢ということはなく
常に施主からの支払いで現場を回しているケースが多いと思います。


支払い条件が契約時、上棟時、竣工時
3分の1ずつという契約が一般的だと思いますが、


中には契約時に50%の支払いが
条件になっていることもあると思います。


木材が入らず工期が長引くと材料の購入ではなく
人件費などに資金が回ってしまう恐れがあるので


もし、万が一倒産してしまった場合には
資金が回収できなくなってしまいます。


なので、工期が延びそうなときは

 

支払い条件を緩和してもらうなりの交渉は必ずすべきだと思います



また、これから新築する場合は
今後価格がさらに高騰していく可能性があるのと


契約しても工期通りに工事が進まない恐れがあるので
しばらく契約は見合わせたほうがいいかもしれません。


今回のテーマいかがでしたでしょうか?


今回のウッドショックの影響は住宅不動産業界にとっては大打撃ですが、
これはいつまで続くか誰にも分かりません。


もしかすると半年でおさまるかもしれませんし、
2、3年続くかもしれません。


逆に新築価格が高騰すれば中古市場に人が流れてきて
中古不動産の価格が上昇する可能性もあります。


このように不動産価格は実にいろいろな要因に影響されているんです。


不動産はうまく活用さえすれば
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知識や情報がないばかりに
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一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂