不動産実務検定ブログ

2021/05/13

『原状回復工事の裏事情②』後編

皆さんこんにちは、
神奈川第一支部の工藤一善です。


前回に続き、

皆さんが所有物件をバリューアップ等する際に
必ず気になる価格について、

見積り同行の際、
その場で聞くべきかどうかについてお話したいと思います。


前編はこちらから



見積り現場で価格の話をするときは・・・

直接発注の打診はやめましょう!




実際に工事を発注すると、
現場作業は見積りに来た職人さんだけで作業することになります。


そのとき見積り時に同行した、
大家さんの窓口でもある営業マンはその場にはいません。



あなたは、ほかにも物件を持っていて、

今度退去する部屋にも
今回と同様の造作工事を行おうと思っています。


仮にその職人さんが、
話しやすい方だったりした場合あなたはどうしますか?



思わずやってしまいたくなるのが、

「今度別の物件で同じような工事やるから、
            直接頼めない?」

このような打診ではありませんか?



このような場合、
その職人さんは、非常に困ってしまいしまいます。


発注元の会社と密接な関係がある場合は、

「それでは、営業の方に伝えておくので、
       後日連絡を入れさせます」

と返答すると思います。



直接受注して、少しでも収益を上げたいと思う職人さんは、
その場でその仕事を請けてしまうかも知れません。


結果的にそのことが後で判明してしまったら、
大家さんから声をかけられた現場の発注会社は

二度とその職人に仕事を発注しないでしょう。


業界的には反モラル的な対応ですが、
背に腹は変えられない状況の
職人さんはやってしまうかも知れません。


しかしながらこのような対応する方で、
良い仕事を継続できる方には会ったことがないので、
自然淘汰されてしまうのでしょう。



このように、建築工事の序列というか、
仕事の流れには明確な順列があるので、
そのことを良く理解していただき、


価格の話は、
仕事の発注先の担当者とすることを
基本的なスタンスとしていただくのが、


良いサービスを受け、
良好な関係を継続するポイントだと思います。



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J-REC神奈川支部 横浜旭SG
支部長 工藤一善

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