不動産実務検定ブログ

2021/09/16

『知っておくべき、高齢化社会の賃貸経営(後編)』

こんにちは(*^-^*)
J-REC北海道支部札幌麻生SGの米生啓子(よねうけいこ)と申します。

前回のブログでは入居者さんの高齢化孤独死対策として
「見守りセンサー」の活用をご紹介しましたが、


取り付けてから今年で約5年経過しました。


あれからご高齢の入居者さんがどこかで転倒し脳梗塞になり、
歩くのがやっとという状態になってしまいました。(T_T);


やっとやっと歩いているお姿を見て、
去年の冬からは(雪凍結し道路が滑りやすい)家賃等は振込みなのですが、
転ばれては致命傷になってしまうのでこちらから集金することにしました。


心配なのでお会いするたびに、
「何かお困りごとがあれば、遠慮なく私に連絡してくださいね。」とお伝えしていました。


買い物などは長年の友人に頼んで車に乗せて行ってもらったり、
今年の春からはコープの宅配弁当を利用するなどしていたようです。


長年の友人も高齢者でお元気な方ではありますが、
毎日のように電話が来て、買い物の付き合いも負担になってきたようで、


今年の7月頃に市の公的機関の援助のお願いに行っていたということでした。


このことがきっかけで市の支援が進み、
玄関のステップや手すりの設置が必要となり、
家主に許可を頂きたい旨の連絡が来たのです。


介護認定されると介護の段階により限度額が異なりますが、
介護で必要な設備負担(2割自己負担)をしてくれるということで、
特に設置に問題がない為許可をいたしました。



設置条件として、「高齢の入居者さんが将来退去した場合でも介護設備の原状回復はしない。」ということです。


今回の入居者さんは共用スペースの介護設備負担で限度額ギリギリ使用してしまった為、
室内の手摺などの介護設備についてはリーズで賄うということです。






また、週に一度訪問介護も受けられ、室内がとてもきれいになったそうです。


高齢化にありがちな現象で物を処理する判断力が低下し、
汚部屋になりがちです。
 

オーナーにとっては一人暮らしの高齢者が公的機関で見守りしてくれる状態はとても安心です。


今後、入居者さんが弱ってきてどこかの施設に入る場合でも、
ご協力いただけるということで退去もスムーズになりそうです。



市の福祉課の方が「他にも高齢者でお困りの方がいらっしゃったらご連絡ください。」とおっしゃって頂きました。
 

もし、入居者さんに心配なお一人暮らしの高齢者がいらしたら、
オーナーでも公的機関に相談し、その方へサポートの手続の手助けをすることをお勧めします。



高齢者ご本人も、オーナーも安心できます。


最近、高齢の入居者さんは以前より血色がよくなり明るい表情になりました。


色々な方々の目が届き安心したのでしょう・・・


服装もきちんと着替え、リハビリかねて近くのコンビニまで歩く姿を時々見かけるようになりました。(^_-)-☆


日本は超高齢化社会へ向かっていて、入居者に占める割合も多くなってきています。


他にも高齢者化社会の賃貸経営についての対策がいろいろあり、「不動産実務検定2級」で学ぶことができます。


「情報と知識で安心・安全を得ることができます!」 byよねちゃん



株式会社グラウンドワーク 代表取締役
二代目大家塾@ 塾長
J-REC北海道支部 札幌麻生SG
J-REC公認 不動産コンサルタント
J-REC公認 相続コンサルタント


米生 啓子 講師
https://www.j-rec.or.jp/koushi/show/176

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https://www.j-rec.or.jp/schedule/list/1




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