不動産実務検定ブログ
2023/01/25
『今後ローン金利はどうなるのか』<第2回>
みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です!
前回よりお送りしております、
『今後ローン金利はどうなるのか』
▼『今後ローン金利はどうなるのか』
<第1回>
https://www.j-rec.or.jp/blog/865
第2回目の今回もぜひお付き合い下さい♪
日本は構造的に欧米諸国のように
金利を上げることができません。
ちなみに、
今回実質的な利上げといっても
実は足元の日米金利差は
さほど広がっていないんです。
先日の金融政策決定会合の
翌日の10年物国債の金利は
前日比で0.1%程度しか上昇していません。
一方で同日夜の米国債10年物の金利は
特別なニュースがなかったにも関わらず
0.11%上昇しました。
これを見ると日米の金利差は
全然縮まっていないんです。
金利差が縮まっていないのに
円高が進んだのは、
今後日銀は緩和スタンスを変えるかも
しれないというメッセージが
先行しすぎただけに過ぎないわけです。
もちろんこの後アメリカが、
利上げを縮小していけば
金利差は縮まっていきますので
円高方向にはなると思います。
しかし長期的には円安傾向は
変わらないと思います。
というのも日銀は
金利は上げるけれども
量的緩和はまだまだやるということで
引き締めと緩和を同時にやっていて
いわばアクセルとブレーキを
同時に踏んでいる状態なわけです。
となると、
結局一単位あたりの円の価値は
より希薄化していきますので
長期的には円安になると見るのが普通です。
結局、今回日銀が
実質利上げに踏み切ったのは
◎ 円安の流れを食い止めるため
◎ 現在行き過ぎているインフレ率を
抑えるため
この2つの目的があるわけです。
今回はここまでです。
次回もぜひご覧くださいね♪
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一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂