不動産実務検定ブログ

2023/02/03

『今後ローン金利はどうなるのか』<第4回>


みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です!


『今後ローン金利はどうなるのか』


▼『今後ローン金利はどうなるのか』
  <第1回>
  https://www.j-rec.or.jp/blog/865

▼『今後ローン金利はどうなるのか』
  <第2回>
  https://www.j-rec.or.jp/blog/867

▼『今後ローン金利はどうなるのか』
  <第3回>
  https://www.j-rec.or.jp/blog/870



第4回目の今回もぜひお付き合い下さい♪


では、実際に銀行から金利を見直したいと
連絡があった時にどうすればいいのか。


まず、銀行の調達金利が
何%~何%になっているのかを


具体的に聞いてみてください。


おそらく今まで
0%で調達できていたものが


『0.2%や0.3%に上がっている』


と回答があると思います。


だからといって今までの金利に上乗せる
という話は受けられませんので、


先方の考え方を尊重しつつ、
落とし所を半値8掛け2割引きくらいで


一旦持ち帰ってもらうような
交渉をしてみるといいと思います。


お金はすでに借りていて
すぐに返すことはできないので


返済が滞っていない限り
金利がいきなり上昇することはありません。



しかも、変動金利の改定は


多くの銀行の場合4月と10月の年2回
金利の見直しが行われるのが一般的です。


4月の金利見直しによって7月から
6ヶ月間の適用金利が決まって


10月の見直しによって翌年1月から
6ヶ月間の適用金利が決まるのが


一般的です。


さらに変動金利には


◎ 5年ルール

◎ 125%ルール



というのがあって


急な負担で返済が行き詰まることが
ないような仕組みになっています。


例えば、5年ルールというのは
変動金利が変わっても


毎月の返済額は5年間変わらない
というルールです。



ただし、金利が上がった場合は
利息部分が増えていきますので、


結局返済は先送りしている
だけに過ぎません。


また、125%ルールというのは
5年ルールで返済を猶予してもらった後


6年目からは一気に返済額が
上がるわけではなく


返済額の125%が返済の上限になる
というルールです。



このように金利が上がっても
すぐに返済額も上昇するわけではないので


実際の返済額が上がるまでに
借り換えや物件の売却などの


対策を取ることはできるわけです。


ただし、この2つのルールは、
変動で元金均等返済の場合適用されません。


そして、ローンのメニューによっても、
適用されないケースもあります。


なので、その辺はしっかり銀行に
確認しておいた方がいいでしょう。



いずれにしても、


新規でローンを借りる場合には
必ずこの2つのルールがあるローンを


利用する方がいいと思います。


今回はここまでです。


次回もぜひご覧くださいね♪


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一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂