不動産実務検定ブログ
2023/03/09
『欧州と日本』<第3回>
皆様こんにちは。
東京第二支部桜新町SGの岩田です。
今回は、前回の続きになりますので
第1回、2回はまだ見ていない方は
<第1回>
<第2回>
からぜひご確認ください。
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等級を上げるのに
必要な工事はどんなものでしょう。
鍵は窓サッシです。
窓は熱の出入りが多く、
夏は窓から熱が入り、
冬は窓から熱が逃げていきます。
例えば、
東京都の規定でいえば、
壁にグラスウールという
白い綿状の断熱材を10㎝、
天井に20㎝入れて、
窓をアルミサッシの
ペアガラス(二重窓)
にすれば等級4になります。
木造とか鉄筋とか構造は関係なく、
断熱材の量で決まるそうです。
これを等級5にするためには、
サッシを外側がアルミで
内側が樹脂のものにするだけ。
等級6にするには
サッシをすべて樹脂サッシに
するだけです。
日本でも今後新築は
高断熱の窓(フル樹脂サッシ)
が増えてきそうです。
屋根の断熱材は、
夏は太陽光の熱を、
冬は室内の暖かい空気が
逃げるのを防ぐ屋根と壁に
断熱材さえ入っていれば、
サッシの素材で一気に
等級が変わります。
寒い地域では断熱材の量も
増やす必要がある場合もあります。
等級6であればエアコンは
各階に1台あれば冬も夏も
十分らしいです。
断熱していれば
エアコンの台数も減るし、
もちろん冬用の布団もいりません。
エアコンが減るメリットは
ほかにもあります。
建設時に等級6にするために、
窓のサッシを樹脂にするとなると、
追加で費用がかかるとされていますが、
家につけるエアコンが減れば
その分のお金が浮きます。
また、エアコンは維持コストもかかるし
十数年使った後に買い替えたりします。
その買い替えるタイミングで
光熱費と本体の値段費用が
逆転するらしいです。
参考までに欧州では、
断熱等級6未満の新築建築は
違法建築とみなされるほど厳しいです。
2021年以降に建てられる住宅は、
「nearly Zero Energy Building」
とする条件が義務化されるように
なりました。
光熱費の値上がりで日本でも
省エネ住宅が当たり前になって
きそうですね。
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