不動産実務検定ブログ

2023/05/10

『借金まみれのアパートは相続放棄するべし』<第3回>


みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です!


▼『借金まみれのアパートは相続放棄するべし』
   <第1回>
   https://www.j-rec.or.jp/blog/930

▼『借金まみれのアパートは相続放棄するべし』
   <第2回>
   https://www.j-rec.or.jp/blog/933



第3回目の今回も、
ぜひ最後までお付き合いください♪


実質的に借金しか残らない相続に
なってしまったA子さんですが、


このような最悪の事態になってしまったのは
親の責任だと思われます。



その責任は大きく2つ。


1つは事業としてしっかり
成り立つ計画ではなかったことです。


つまり、単なる相続税対策ではなく


◎ ちゃんとした事業計画のもとに
  投資を行っていなかった



というのが大きな原因です。


A子さんによると、


「このマンションはお父さんが
 相続対策のために建てた」



と言いますが、


実際には全てハウスメーカー任せの
計画になっていたと言います。


そして、


全てを丸投げしてしまった結果、


建築費をぼったくられて
しまっていたということです。



さらに相続対策では、


通常25年や35年の長期ローンを
組んでアパートを建てますので、


築20年経っていたとしても
相当借金が残っていたと思います。



なぜなら、


相続対策でローンを借りる時のセオリーは
元利均等返済方式を採用するからです。



元利均等返済方式は、
毎月の返済額が一定になる返済方法で


元金がなかなか減っていかないのが特徴です。


ということは、


その分資産の圧縮効果が長く続くので
それが相続対策になるわけです。


ところがその反面、


20年経っても元金が結構残ってしまう
ことになるんです。



もう1つの要因は、


◎ 遺言をしていなかった


ことです。


お父さんが生前遺言を書いていて、


A子さんには、


賃貸マンションも金融資産も
全部相続させることにしておけば、


A子さんが最悪自己破産の憂き目に
会うこともなかったと思います。



そもそも企画するアパートの計画が


利回りが高くてキャッシュフローも
十分に出る計画だったらいいのですが、


ハウスメーカーに丸投げの計画では
建築費が高くて利回りが低いものが多いですし、


築20年も経てば空室も多くなって


サブリース会社が逆ざやになり
家賃保証を打ち切られるケースも


実は多いんです。


もちろんサブリースが打ち切られても
十分なキャッシュフローが出ているなら


まだいいのですが、


キャッシュローが出なければ
今度は身銭を切って返済することに



なってしまうんです。


今回はここまでです。


次回もぜひご覧くださいね♪


---------------------------------------------------


◆◆◆ 全国事例研究会 in 伊勢 ◆◆◆


昨年名古屋で行われた全国事例研究会ですが、
今年は三重県伊勢市で開催いたします!

ぜひ、ご自身のコミュニティーを広げて
たくさんの仲間を作って下さいね♪

心よりお申込おまちしております!


▼ お申込&詳細はこちらから
https://www.j-rec.or.jp/othersemi/2023zenkokujirei.html


締切:2023年6月28日(水)


※ 定員に達した場合はその時点で
  締切になります。


---------------------------------------------------


■■ 不動産実務検定Tシャツ 販売中 ■■


ウラケンがYouTubeの時などに着用している
『不動産実務検定Tシャツ』販売中です!

※他のデザインもあります♪


▼ お申込&詳細はこちらから
https://www.j-rec.or.jp/topnewstopics/113



---------------------------------------------------


不動産実務検定は

「いつでも」「どこでも」「誰でも」

学べる講座になっています。

不動産の基礎から詳しく学べます!

ぜひ、ご受講下さいね!


▼ 受付中の講座はこちらから!
https://www.j-rec.or.jp/schedule



お申込心からお待ちしております♪


一般財団法人 日本不動産コミュニティー
J-REC事務局 横山千穂