不動産実務検定ブログ
2023/05/29
『アパートの退去時費用を安くする方法』<第2回>
みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です!
前回よりお送りしております、
▼『アパートの退去時費用を安くする方法』
<第1回>
https://www.j-rec.or.jp/blog/947
第2回目もぜひ最後までお付き合いください♪
今回は実際にあったボッタクリ事件を
ご紹介したいと思います。
今から25年ぐらい前のお話です。
引越した後に退去の立会いを
管理業者と行ったKさん。
仮に壁紙を全面張り替えたとしても、
10万円もあればできてしまう
広さの部屋に住んでいたのに、
敷金2ヶ月分を超える3ヶ月分の
費用請求をされてしまったとのこと。
当時知識がなかったKさんは、
「経年変化で黄色く変色したクロスも
借主負担になります。」
と言われても全く疑いはしませんでした。
ただ、後日クロスの全面張替えが全部
自分の負担になる見積もりがきて、
さすがに『ボッタクリ』だと思い、
「これは高すぎるので自分で業者を
手配して張り替える!」
と業者に伝えたところ、
「うちの指定の業者でやることになって
いるので困ります」
と業者に言われ、
「なんで自分のお金で直すのに
業者を選べないのか?」
「退去時に原状回復するのは当然としても
契約書に指定業者なんて一切書いてないし、
業者を指定される覚えはない!」
と、Kさんブチ切れたそうです。
結句裁判をちらつかせて交渉した結果、
当初の見積もりが半額になったとのことです。
今とは違い昔は情報源が少なかったので
何も知らない借主さんを騙して
原状回復費用を『ボッタクル』ことが
よくあったのだと思います。
仮に、オーナーの知らないところで
このようなトラブルがあったとすると
オーナーにはデメリットしかなく
メリットは1ミリもありません。
例えば、
管理業者が高額見積もりを作って
同じようなトラブルになってしまうと
1ヶ月くらい見積もりが宙に浮き、
見積もりが承認されなければ
この間はリフォームにも入れず、
新規で募集もかけられないわけです。
仮に1ヶ月後に交渉がまとまって
リフォームに入れたとしても、
新規の入居募集ができるのは
退去から2ヶ月後になったりします。
ということは、
オーナーはこの2ヶ月間の家賃を
機会損失してしまうわけです。
仮に敷金2ヶ月分を全額、
原状回復費用に充てられたとしても
交渉に時間がかかってしまえば
家賃の損失分と相殺されてしまい
意味がありません。
悪質なのはこの手の敷金精算トラブルは
オーナーには知らされないということです。
オーナーの知らないところで
トラブルが起こっていて
業者の都合でオーナーの家賃損失が
拡大してしまうことがあるということを
しっかり認識しておく必要があります。
今回はここまでです。
次回もぜひご覧くださいね♪
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J-REC事務局 横山千穂