不動産実務検定ブログ
2023/06/16
『分譲マンション最後はどうなる?』<第2回>
みなさん、こんにちは。
J-REC事務局の横山千穂です!
前回よりお送りしております、
▼『分譲マンション最後はどうなる?』
<第1回>
https://www.j-rec.or.jp/blog/960
第2回目の今回は、
◎ マンション建替えの実態とは
をお伝えしたいと思いますので
ぜひ最後までお付き合いください♪
実際に分譲マンションの建替え実態は
どうなっているのでしょうか?
現在分譲マンションのストック数は
686万戸ありますが、
そのうち建替えの実施が
検討され始めると思われる
築30年以上のマンションは
現在約249万戸ほどあります。
1棟あたり50戸と計算しても
約5万棟のマンションが
建替えを検討する
時期に来ていると考えられます。
しかし、
実際に建替えられたマンションは
そんなに多くはないんです。
国交省によれば
分譲マンションの建替え件数は
実施中も含めると昨年4月現在で
311件になっていて、
築30年以上のマンションの約0.6%しか
建替えが実施されていません。
一体なぜ建替えが進まないのでしょうか?
それには大きく3つの理由があります。
1.建替えを決定するまでが大変
2.住民の費用負担が大きい
3.法律上建替えにくくなっている
それでは今回は1つ目の理由、
◎ 建替えを決定するのが大変
について解説します。
分譲マンションを建替えるには
区分所有法に基づき、
管理組合での決議を取る必要があります。
具体的には、
建替え決議には5分の4以上の
賛成が必要になります。
そもそも5分の4以上の賛成を
得るだけでも大変ですが、
具体的な建替えプランや全体工程、
解体、新築の見積もりなど
資料が全て揃わないと
決議を取ることはできません。
この決議を取る資料を揃えるだけでも
軽く5年はかかると思いますし
組合で決を採って
実際に建替えが実施されるまで
10年かかるというのも珍しくありません。
このような問題があるので
5分の4以上の賛同を得るのは
現実的にはとても難しいんです。
今回はここまでです。
次回もぜひご覧くださいね♪
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J-REC事務局 横山千穂