不動産実務検定ブログ
2025/01/28
『幻のパラレルワールド(唯一無二の人生)』
こんにちは。
東京第4支部 でこひろし こと 小野 隆志 です。
私自身の不動産投資実体験をベースにしたストーリー仕立てのコラムです。
第1回目からご覧になりたい方はこちらまで遡ってご覧ください。
第1回目 第2回目 第3回目 第4回目 第5回目
第6回目 第7回目 第8回目 第9回目 第10回目
第11回目 第12回目
私のプロフィールはこちらです。
https://www.j-rec.or.jp/koushi/channel/RtuRMuR
不動産実務検定講座募集中です。ぜひ一緒に勉強しましょう!!
【久々の再会】
「次はこちらの方の実例をご紹介します!」
とあるセミナーにて、
あるサラリーマンの「不動産投資」の実例が紹介された。
「Kさん、どうぞ前の方にいらしてください!」
セミナー主催者は会場の後ろの方に呼びかけた。
(パチパチパチ・・)
会場からは拍手が響いた。
(あれっ、櫛田さん?)
そう、登場したのは知り合いの櫛田さんではないか。
櫛田さんとは、ある大家の会の懇親会で
一緒になったサラリーマン投資家だ。
でこひろし と同じように
築古の木造アパートを中心に
不動産投資を進めており、
投資規模も大体同じくらいだった。
「○○銀行でフルで融資が付いたよ!」
「○○県で全空の物件を買っちゃったよ!」
など、価値観や話が合うこともあり、
当時はよく情報交換をしていた。
その櫛田さんに、
まさかこんな形で再会するとは。
実例紹介の中で櫛田さんは、
「物件を買い進めていく中で
融資の行き詰まりを感じていたこと」
「所有している耐用年数切れの
木造物件の評価が足を引っ張り、
どうしても思うように融資を
受けることが出来なくなってきたこと」
「今まで購入してきた全ての
木造物件を売却したこと」
「積算重視で物件を再度
買い進めていること」
などを説明してくれた。
(何だか、自分がさんざん
思い悩んでいたことと重なる・・)
~~~~~~
「櫛田さんじゃないですか、久しぶり~!」
「あれ、でこさん?・・お久しぶりです!」
セミナー後、いの一番に櫛田さんに駆け寄り声を掛けた。
「全部売ったんですね!!」
「凄いじゃないですか!!」
「いえいえ、でこさんも、融資キツくないですか?」
詳しく話を聞くと、
不動産がことごとく値上がりしていたことも後押しとなり、
思い切って売却の決断をしたというのだ。
当時2017年頃は、かぼちゃの馬車事件、
いやゆるスルガショックの前であり、
不動産価格が上昇真っ只中だった。
当然、櫛田さんも「億」を超えるとも?
超えないとも?いえる売却益を得て、
それを資本に今もRC物件中心に
買い替え中とのことだった。
特に銀行融資を意識して、債務超過にならないように
「積算」を重視して進めているとのことだった。
正に、自分がその決断を出来ず(取らず)に
そのままの道を進むことを選択した矢先だっただけに、
「まぢかーーー!!」
「よく、その決断をしましたね!」
心からの正直な感想だった。
ただ、何といっても櫛田さんの売却を
決断してからの行動スピードが凄まじかった。
僅か半年ほどで、所有していた全ての物件の売却を完了させ、
既にいくつかの新たな物件を購入していた。
しかも、でこひろしと同様に本業のサラリーマンがありながら、
この短期間での行動量には、何よりも驚いた!
本業であるサラリーマンをやりながら
不動産投資を継続していくことが、
モチベーションを維持していくことがどれだけ大変か。
もちろん、最初の1棟2棟であればまだしも、
規模が増えれば増えるほどに、
ジワジワと時間が取られてくる。
管理会社とのやり取りやリフォーム業者とのやり取り、
物件を購入したり売却しようとするのであれば、
銀行や不動産業者とのやり取りも発生するし、
役所に出向いて各種証明書を取得する必要もある。
例えば、仕事の会議中に電話が掛かってきても当然、
電話に出れないことが多いが、
会議の休憩時間に折り返すも今度は先方が電話に出ず・・・
会議に戻ったところで再度の折り返し電話が掛かってくる始末・・・。
これは中々のストレスだ。
本業のサラリーマンが忙しく
ノリに乗っているのであれば、
まず一定規模での不動産投資を継続的に
続けていくことは難しいだろう。
私の周りの不動産投資家の
ほとんども途中で失速する。
差し迫った緊急事態でない限り、
不動産投資に対する動機やモチベーションよりも、
日々の目の前の忙しさが勝ってしまうからだ。
本業のサラリーマンにある程度の見切りを付けた人か、
不動産投資が楽しくて勝手に
意識が仕事から離れる人以外には難しい、
というのがでこひろしの自論だ。
まぁ、兎に角、その時の櫛田さんの行動量には
脱帽するばかりだった。
自分には出来なかったその決断だっただけに、
その後の状況が気になり、
「銀行の反応は変わりましたか?」
「よくその決断が出来ましたね?」
「これからどうするんですか?」
「・・・」
もう、ありとあらゆることを聞きまくった。
自分にとってのパラレルワールドを
櫛田さんに見ていたのかもしれない。
「あー、自分もその決断をしておけば良かったかな・・」
との想いが一瞬、頭をよぎったが、
選択した自分の人生が唯一の人生であり、
良かったも悪かったもない。
人生にパラレルワールドはない。
と自分自身に言い聞かせた。
櫛田さんとはその境遇は似ているものの、
所有している不動産も異なるし、
資産背景や、置かれているサラリーマンの状況も異なるだろう。
他人の人生を見て一喜一憂するのは意味がない。
それよりも常に前を見よう!!
ただそれでも、自分には出来なかった
櫛田さんのその決断や行動には
敬意を表し称えたい気持ちにウソはなかった。
人生、本当に皆それぞれだ。
不動産に二つとして同じものがないように、
人の人生も唯一であり、
二つとして同じものは無いのだろう。
と同時に、正解というものもないのかもしれない。
<つづく>
※ この物語は事実をベースにしていますが、
あくまでもフィクションです。
実在の人物や団体、また出来事に関しては、
類似があったとしてもそれは偶然です。
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1日目: 2025/02/19(水) 6:00~7:00
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8日目: 2025/03/10(月) 6:00~7:00
9日目: 2025/03/12(水) 6:00~7:00
10日目: 2025/03/14(金) 6:00~7:00
11日目: 2025/03/17(月) 6:00~7:00
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会場からは拍手が響いた。
(あれっ、櫛田さん?)
そう、登場したのは知り合いの櫛田さんではないか。
櫛田さんとは、ある大家の会の懇親会で
一緒になったサラリーマン投資家だ。
でこひろし と同じように
築古の木造アパートを中心に
不動産投資を進めており、
投資規模も大体同じくらいだった。
「○○銀行でフルで融資が付いたよ!」
「○○県で全空の物件を買っちゃったよ!」
など、価値観や話が合うこともあり、
当時はよく情報交換をしていた。
その櫛田さんに、
まさかこんな形で再会するとは。
実例紹介の中で櫛田さんは、
「物件を買い進めていく中で
融資の行き詰まりを感じていたこと」
「所有している耐用年数切れの
木造物件の評価が足を引っ張り、
どうしても思うように融資を
受けることが出来なくなってきたこと」
「今まで購入してきた全ての
木造物件を売却したこと」
「積算重視で物件を再度
買い進めていること」
などを説明してくれた。
(何だか、自分がさんざん
思い悩んでいたことと重なる・・)
~~~~~~
「櫛田さんじゃないですか、久しぶり~!」
「あれ、でこさん?・・お久しぶりです!」
セミナー後、いの一番に櫛田さんに駆け寄り声を掛けた。
「全部売ったんですね!!」
「凄いじゃないですか!!」
「いえいえ、でこさんも、融資キツくないですか?」
詳しく話を聞くと、
不動産がことごとく値上がりしていたことも後押しとなり、
思い切って売却の決断をしたというのだ。
当時2017年頃は、かぼちゃの馬車事件、
いやゆるスルガショックの前であり、
不動産価格が上昇真っ只中だった。
当然、櫛田さんも「億」を超えるとも?
超えないとも?いえる売却益を得て、
それを資本に今もRC物件中心に
買い替え中とのことだった。
特に銀行融資を意識して、債務超過にならないように
「積算」を重視して進めているとのことだった。
正に、自分がその決断を出来ず(取らず)に
そのままの道を進むことを選択した矢先だっただけに、
「まぢかーーー!!」
「よく、その決断をしましたね!」
心からの正直な感想だった。
ただ、何といっても櫛田さんの売却を
決断してからの行動スピードが凄まじかった。
僅か半年ほどで、所有していた全ての物件の売却を完了させ、
既にいくつかの新たな物件を購入していた。
しかも、でこひろしと同様に本業のサラリーマンがありながら、
この短期間での行動量には、何よりも驚いた!
本業であるサラリーマンをやりながら
不動産投資を継続していくことが、
モチベーションを維持していくことがどれだけ大変か。
もちろん、最初の1棟2棟であればまだしも、
規模が増えれば増えるほどに、
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続けていくことは難しいだろう。
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不動産投資が楽しくて勝手に
意識が仕事から離れる人以外には難しい、
というのがでこひろしの自論だ。
まぁ、兎に角、その時の櫛田さんの行動量には
脱帽するばかりだった。
自分には出来なかったその決断だっただけに、
その後の状況が気になり、
「銀行の反応は変わりましたか?」
「よくその決断が出来ましたね?」
「これからどうするんですか?」
「・・・」
もう、ありとあらゆることを聞きまくった。
自分にとってのパラレルワールドを
櫛田さんに見ていたのかもしれない。
「あー、自分もその決断をしておけば良かったかな・・」
との想いが一瞬、頭をよぎったが、
選択した自分の人生が唯一の人生であり、
良かったも悪かったもない。
人生にパラレルワールドはない。
と自分自身に言い聞かせた。
櫛田さんとはその境遇は似ているものの、
所有している不動産も異なるし、
資産背景や、置かれているサラリーマンの状況も異なるだろう。
他人の人生を見て一喜一憂するのは意味がない。
それよりも常に前を見よう!!
ただそれでも、自分には出来なかった
櫛田さんのその決断や行動には
敬意を表し称えたい気持ちにウソはなかった。
人生、本当に皆それぞれだ。
不動産に二つとして同じものがないように、
人の人生も唯一であり、
二つとして同じものは無いのだろう。
と同時に、正解というものもないのかもしれない。
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